今回はオーストラリアのシドニー国際空港にあるシンガポール航空(シルバークリスラウンジ)と、ニュージーランド航空のインターナショナルラウンジを実際に利用しましたので詳しくご紹介します!
この2つのラウンジは隣合わせていて出発ゲートから近いので、フライト時間に余裕があれば、どちらも利用することが可能ですよ!
また、アライアンスごとに利用できる空港ラウンジも分かりやすくまとめました。
待ち時間を快適に過ごすために、何処で過ごすのが良いのか考察してみます!
その他、航空会社の会員でなくても、ラウンジ利用や無料のサービスが受けられる方法もお伝えしますので最後までぜひご覧ください。
シドニー(キングスフォード・スミス)国際空港
(Sydney Kingsford Smith Airport)はどんな空港?
国際線ターミナルが1、国内線ターミナルが2、計3つのターミナルからなります。
日本からの国際便だとターミナル1に到着となりますね。
シドニー国際空港のロケーション
シドニー中心街からは約11キロ、エアポートリンク(電車)などの公共交通機関、またはタクシーで約30分という好アクセスの空港です。
毎年4,000万人近い観光客が利用する、太平洋で最大級の空港です。
注意点!夜は眠る空港
シドニー国際空港は、近くに市街地があることから、23時から6時まで飛行機の発着ができません。
ターミナル自体が夜間は閉鎖されてしまうため、空港内での滞在はできない点にも注意しましょう。
シンガポール航空、ニュージーランド航空のラウンジに入れるのは?
シンガポール航空(シルバークリス)ラウンジとは会員のシルバークリスゴールド以上、またはビジネスクラス以上で利用できるラウンジです。
ニュージーランド航空インターナショナルラウンジは、会員のエアポインツゴールド以上、またはビジネスクラス以上の利用者が入室できます。
また、スターアライアンスメンバーのゴールド以上、もしくはビジネスクラス以上で利用することが出来ます。
シドニー空港にANA・JALの専用ラウンジは無し
シドニー空港にはJALのサクララウンジやANAラウンジがありませんので、提携の航空会社のラウンジを指定されます。
アライアンスとは
アライアンスは「同盟」を表す単語で、航空会社が提携することにより、飛行機を共同運航したり、乗り継ぎ空港での様々な手続きを簡略化します。
また、マイレージプログラムの相互利用をはじめ、ラウンジなどのサービス提供を共有します。
大きく分けて次の3つのグループがあります。
スターアライアンス
全日空(ANA)やシンガポール航空、ニュージーランド航空など加盟する、世界最大の航空会社の連合です。
ワンワールド
日本航空(JAL)やカンタス航空、キャセイパシフィック航空などが加盟する航空会社の連盟で、世界2番目の規模になります。
スカイチーム
スカイチームはエールフランスやデルタ航空、大韓航空などが加盟する世界3番目の航空連盟です。
シドニー空港のカンタス ラウンジ(ワンワールド指定ラウンジ)
JALビジネスクラス以上、あるいは、ワンワールドのサファイア以上の資格がある場合、カンタス航空ビジネスラウンジや、ファーストラウンジを利用できます。
こちらはターミナル1、3階の保安検査場を通った後エスカレーターで4階へ上がります。
ファーストラウンジは手前、ビジネスラウンジは奥側にあります。
例えばワンワールド加盟のキャセイパシフィック航空のビジネスクラスやファーストクラスの利用者、上級会員も、このラウンジに案内されます。
カンタスラウンジの営業時間
毎日: 5時〜22時
シドニー空港のスカイチームラウンジ
スカイチームの指定ラウンジは「スカイチームラウンジ」、同系列で経営されている「プラザプレミアムラウンジ」があります。
運営は同じなので、このどちらかになるようです。
「プラザプレミアムラウンジ」はプライオリティパスの利用が可能です。
場所
国際線ターミナル1
2階出発ロビー
ゲート24付近
営業時間
月・火・木・金・日
5:15〜13:30 & 18:00〜22:00
水・土
5:15〜13:30 & 18:00〜21:30
プライオリティパスで上級会員でなくても受けられる特典がいっぱい!
どのメンバーでも無いし、空港ラウンジに入る資格がない(涙)とお嘆きの方、心配ありませんよ!
プライオリティパスを持っていれば無料で入れるラウンジやレストランがあります。
プライオリティパスとは
有料会員制で発行されるカードで、各クレジット会社が無料で発行している場合もあります。
世界145カ国、600以上の都市にあるラウンジを利用できますし、空港サービスを受けられます。
シドニー空港の国際ターミナルで、プライオリティパスを使って無料で入れちゃうカフェや、ドリンクサービスをこちらの記事で、詳しくご紹介しています!!
シドニー国際空港ターミナル1のラウンジマップ
シドニー空港の国際線第1ターミナルにある主なラウンジの場所を、赤いコーヒーカップのマークでまとめました。
ゲート50〜63方面
- ニュージーランド航空(4階)
- アメックス(2階)
- エミレーツ(2階)
- THE HOUSE(3階)
- シンガポール航空のシルバークリス(4階)
ゲート24〜37方面
- プラザプレミアム(3階)
- カンタス(4階)
- スカイチーム(3階)
シンガポール航空、ニュージーランド航空/ラウンジの場所・行き方
スターアライアンスのラウンジ2つは4階にあります。
国際線ターミナル1の3階で保安検査を通過後、右に曲がって進み免税店を通り過ぎたところをエスカレーターで4階に上がります。
エミレーツ航空ラウンジやアメックスのラウンジに行く場合は2階になりますので、ここで降ります。
オーストラリアではグランドフロア(G)が1階、Level 1が2階、Level2が3階と、日本と表記が違うので注意してくださいね。
このあたりはヨーロッパの表記方法と、ほぼ同じです。(建物により例外あり。)
ニュージーランド航空のラウンジとシンガポール航空のシルバークリスラウンジは、同じフロアの隣にありますので分かりやすいです。
シンガポール航空(シルバークリス)ラウンジ
高級感あふれるエントランスです。
シンガポール航空は、ビジネスクラスの特典航空券を自社のクリスフライヤー会員以外には解放していないのです。
マイルでは乗れませんが、航空券を買っていつか乗りたい!
ラウンジは高級感があります。
営業時間
6時30分〜19時
内観のレイアウト・デザイン
ピンクの胡蝶蘭から南国の雰囲気が感じられます。
スッキリ整えられたモダンな調度品。
このラウンジは混んでいると聞くのですが、訪れた際は連休の真っ只中にもかかわらず、空いていました。
連休といっても日本のお話ですから、海外では関係ないでしょうね。
これも、たまたまのタイミングだったのかもしれません。
ラウンジ内で、知り合いとばったり遭遇しましたので太平洋広しといえど、世界は狭いなあと感じました(笑)。
お洒落な調度品と高級感の溢れるソファ。
プライベート空間が保たれています。仕事の場合も、はかどりそうです。
飛行機の見下ろせる窓際席は人気です。
飲み物(Beverage)
東南アジアのタイガービールにキリンのビールもありますね。
下はアップルジュースとオレンジジュース、トニックウォーターやスプライトなどのソフトドリンク。
ウェッジウッドのコーヒーカップ。
イングリッシュブレックファースト、アールグレイ、グリーンティー&ジャスミン、煎茶にペパーミントと缶が、ずらり並んでいます。
「TEMPLE TEA」、オーストラリアのオリジナルブランドのようで、こだわりのお茶プロダクトを作っています。
三角ティーバッグのことを、ティーテンプルと言うそうなのですが、お茶っ葉が開いて美味しく紅茶がはいります。
食事(Meal・Buffet)
時間は朝の10時過ぎ。
朝食、ブランチタイムなので、スクランブルエッグやベーコン、ソーセージなど軽めのものが多いですね。
こんがりと焼かれたラム肉のソーセージ。
ヨーグルトとフルーツに、ミックスベリーソース。
ハムと、絵本に出てくるような可愛らしいエメンタールチーズの薄切り、クロワッサンとバナナブレッド。
グルテンが含まれているとの表示もあります。
ほんのり温かいビーフパイ。
チキンと具材を柔らかく煮たお粥はお腹に優しい。
私たちが窓際の座席で嬉々として自撮りしていると、上品なご婦人が「撮りましょうか?」と言って、二人の写真を撮影してくれました。
オーストラリアの方かは分からないのですが、(多分そう)地元の人たちはとっても親切でした。
チェックインカウンターの女性は、私が早口のオーストラリア英語を聞き取りづらそうにしていると、すぐさま、わかりやすいクィーンズイングリッシュで話してくれたな〜。
コンセント・電圧
オーストラリアの電圧は220/240V、周波数は50Hzです。
プラグのタイプは八の字型のOタイプです。
コンセントの差し込み口は3つ穴が開いたO2タイプなので、O2タイプのプラグも使用できます。
高圧のため、コンセントに付いているスイッチを入れないと電気は流れません。
USBだけでなくO型プラグを日本から持参するのが、おすすめです。
ニュージーランド人の友人が、日本のコンセントを現地でハの字に曲げて使っていました(笑)。
困った際はそういったこともアリかもしれませんが(汗)。
シャワールーム
車椅子利用も出来る広めのシャワールームです。
天井からオーバーヘッドでシャワーできるタイプ。
タオルは清潔にパッキングされて置かれています。
アメニティはフランスのシャンパーニュ地方生まれで、ガラス工芸で有名なブランド「ラリック」(lalique)。
コロナはひとまず収束しましたが丁寧な手洗いはかかさずに。
ニュージーランド航空インターナショナルラウンジ
くつろいだ後は、お隣のニュージーランド航空ラウンジへと移動しました。
ゲート59の近く、シルバークリスラウンジと同じ4階のフロアとなります。
サイズ
広さは、1450m2(平方メートル)299座席ある大きなラウンジです。
横になが〜い間口です。
営業時間
出発の2時間半前から営業
内観
かなり大きなラウンジです。
利用者は多いですがラウンジが広いので、席はたくさん空いていました。
ニュージーランド航空の飛行機を正面に見下ろせます。
白い壁とピンクの椅子がポップでヨーロピアンな雰囲気を感じさせます。
ラウンジ内は静かでアナウンスがありませんので掲示板を確認するとリラックスやファイナルコールなどの表示が出ています。
いつぞや、コロンボ空港のファイナルコールでびっくりしたこともありました。
居心地が良くてゆっくりし過ぎないよう注意です。
こちらのエピソード付きラウンジガイドもよろしければご覧ください!
飲み物(Beverage)
カウンターにはジンやウィスキー、ジュース、コーヒーマシーン、紅茶があります。
ジュースサーバーにはスカッとした炭酸系のものが多いですね。
オランダの紅茶ブランドPICKWICK。
あまり馴染みがありませんが、軽やかでフレッシュでした。
オランダといえばお花ですが、お茶も有名なんですね。
どこかのヨーロッパのホテルに置かれていたオランダのコーヒー豆もクセがなく美味しかったです。
コーヒーマシンはカプチーノやラテの他、ミルクチョコレートやホットチョコレートなどメニューが豊富。
コロナやベルギービールのステラ・アルトワなど、海外ではお馴染みの爽やかビールが並んでいます。
ニュージーランド産のワインもずらり。
ヴィラマリアのソーヴィニオンブランとロゼ。
ニュージーランドのスパークリングワイン「Dulcét」。
シャルドネとピノノワール、味は果実系でフルーティー。
バーカウンターと対面のバリスタサービス
このお洒落なバーカウンターがラウンジの特徴です。
コーヒーマシンもありますが、ここではバリスタサービスがあり、美味しいコーヒーを淹れてもらえます。
カウンター越しにカクテルも作ってもらえます。
時間に余裕がある場合は、このカウンターに居座りたい(笑)。
食事(Meal・Buffet)
つぶつぶコーンのポタージュは人気です。
スクランブルエッグも朝ごはんの定番ですね。
日本人にはちょっとめずらしいチポラータソーセージは、英国で言う短めの生ソーセージです。
チキンとタイムのチポラータソーセージ(Chipolata Sausage)
このメニューはクリスマス料理などにも出されるので、ハリーポッターにも登場しているそうですよ。
フルーツとギリシャヨーグルトとシリアル。
こちらも朝食向けのメニュー。
パン・サンドイッチなど
プレーンやチョコチップのスコーンもあります。
ハム、チーズ、トマトのサンドイッチ。
鶏肉のスライス揚げとキャベツ巻き。
デザート
デザートに定番のチーズ盛り合わせ。
レモンとココナッツのケーキとチョコレートケーキ。
シャワールーム
トイレ、シャワー、タオル、ヘアドライヤーが完備されています。
残念ながら中を見ていないのですが、混みあうと順番待ちになるので、必要な場合は空いていたら最初に入るのが良いですね。
まとめ・感想
シドニー国際空港ターミナル1の主なラウンジ案内と、実際行ってみたシンガポール航空、ニュージーランド航空のラウンジ紹介でした。
ニュージーランド航空のラウンジは、最初は空いていましたが1時間後には混み合って満席に近い状態となっていました。
どちらのラウンジが空いている、ということではなく、時間やタイミングにより混み具合は変わります。
シンガポール航空は東南アジアや日本のビールがあり、オリエンタルな雰囲気。
ニュージーランド航空は地元のワイン銘柄が豊富でしたし、欧風を楽しめます。
バーカウンターもお酒やコーヒーが好きならテンション倍増ですし、このあたりは好みの分かれるところです。
二つのラウンジは近いので時間に余裕があれば、両方トライするのも良いですね。
もしシャワーを使う場合は、数が無いので入室したらすぐに予約するのがおすすめです。
素敵なラウンジでのリフレッシュタイム、参考になれば幸いです。
シドニー市内でのホテル滞在記です↓こちらも良ければご覧ください!