バンコクからコペンハーゲンへの長距離路線に、タイ国際航空ビジネスクラスを利用してきました。
搭乗した機体は人気の大型ジャンボ機、ボーイング777−300ERです。
ゆとりのスペースに上質なアメニティ、好評の機内食を詳しくまとめた旅行記です!
日本からヨーロッパへ、南回りルートもあっという間の快適な空の旅になりました。
タイ国際航空(Thai Airways International)
タイ国際航空は1959年設立され、現在は南アメリカを除く全大陸に就航し、世界的ネットワークがあります。
バンコクを拠点とし、30カ国の主要な60都市以上を結ぶタイのナショナルフラッグキャリアです。
イギリスの格付け会社「SKYTRAX」社による「エアライン・オブ・ザ・イヤー」の評価も獲得していて、ランキング上位であり人気の航空会社です。
特に機材の新しさと整備技術の高さから航空会社の安全度では上位をキープ!
2020年にはコロナの影響で経営が悪化したこともありますが、現在タイの財務省が半分近く出資しており復活を遂げています。
最近ではエアバス350−900 や、ファーストクラスを配備したボーイング777-300ERの77Yタイプなどを新規に導入しています!
利用者の嗜好に合わせて内装や座席にコストをかけ高級感をさらに演出していく事が、世界でエアラインのトレンドとなってきています。
機体はボーイング777−300ER
搭乗した機体はボーイング777−300ER、ジャンボ機です。
今回の旅は成田空港から出発し、最終の目的地はヨーロッパ。
バンコク乗継ぎのコペンハーゲンへ向かう路線は約12時間の旅です。
ボーイング787シリーズの最新機種、B787-10のビジネスクラスの詳しい搭乗記はこちらをご覧ください!
特典航空券を取得!予約方法の裏技
今回の旅は、ANA特典航空券での発券でした。
ところがビジネスクラスの特典航空券は人気で開放している席数も少ないため、指定した日に成田空港からヨーロッパ行きの直行便は取れませんでした。
そんな時、有効な手段として「複数都市・クラス混在」のメニューから経由地を指定して検索すると提携エアラインの空席が表示されることがあります。
すると同じ※スターアライアンスグループのタイ国際航空に乗継便の空きを無事見つけることが出来ました。
航空券の予約はこちらから↓
時間に余裕がなく、どうしても直行便を希望するといった場合を除きます。
到着まで時間はかかりますが同じマイル数でビジネスクラスに何度も搭乗できるので飛行機好きにとって、お得度が倍増します!
※スターアライアンスグループはANAやタイ国際航空が加盟する世界最大の航空連合。現在、アメリカ、アジア、ヨーロッパで26の航空会社が、ロケーション、デジタルインフラ、マイレージプログラムやその他のサービスを共有しています。
座席の詳細とサービス
真夜中の出発便は体力的にも消耗しましたが、ゆとりのフルフラットシートで、かなり移動の負担は軽減されました。
ビジネスクラスとエコノミークラスの座席の広さを表にまとめました。
この機体にファーストクラスの設置はありません。
シートピッチとは前方の席から自分の席の長さ間隔をあらわし、広さの目安となる数字です。
今回搭乗した機体は77Bでしたのでシートピッチは117cmです。
座席は前の人のテーブル下に足が入る構造になります。
ロイヤルシルク(ビジネスクラス)77B1/77B | エコノミークラス | |
シートピッチ(cm) | 104/117 | 81 |
シート幅(cm) | 51 | 45〜46 |
リクライニング | 180° | 120° |
シートの配列・注意点
座席は少し変わった配列になっています。
窓際に沿ってすべて1人席になっていて、窓が2つ割り当てられプライベート感があります。
カップルや家族の場合は中心のシートを選ぶと隣同士になります。
中心のシートは列によって配列が違うのが注意点です。
隣同士が近く、サイドテーブルがそれぞれの通路側に配置されている列、あるいはサイドテーブルを中心に置いて座席が離れている列が交互に並んでいます。
サイドテーブルが中心に配置されている座席は、人と人の距離は遠くなり、よりプライベート感が強くなります。カップルや家族の場合は距離が近い座席の方がおすすめです。
座席を選ぶ際は参考にしてください!
フルフラットシート
手元の電動ボタンでシートの傾きを調整できます。フルフラットシートは腰の軽減を減らし長時間でもベッドの上のように快適に過ごせます。
電源・リモコン類
壁のボタンでシートの傾きを自由に調整できます。
リモコンは有線で取り外し可能。テレビモニターを自由に操作できます。
サイドテーブルの周辺は読書灯のみでシンプルです。
テレビモニターの下にUSBの充電口が2個ある他、ユニバーサルタイプの電源とヘッドフォン用のコンセントは足元にあります。
スクリーン
長い旅も15.4インチのなかなか大きな液晶ワイドスクリーンです。
映画やドラマを観ながらくつろげます。
100種類の映画、150種類のテレビ番組、395種類の音楽アルバム、30種類以上のゲームを無料で楽しめます!
現在、日本からヨーロッパへ往復する場合、多くのエアラインが政治的理由で北回りルートを使う事ができません。
結果、経由便ですと多くが東南アジアや中国経由の南回りルートで時間をかけて向かうことになります。
物入れ・スペース
シートピッチは十分です。
ただ、ANA便B787シリーズの足元と比べると多少の圧迫感を感じるかな?
B787-9のビジネスクラスについて詳しい記事はこちらをご覧下さい。
ヘッドフォン
ヘッドフォンのメーカー、AKG(アーカーゲー)はmade inオーストリアの有名メーカー。
初めて見ましたがノイズキャンセラ機能もあり、大きすぎず耳に馴染みます。
アメニティ
タイ人デザイナーによる「WON SUGUNNASIL」のアメニティポーチがあります。
中身は充実しています。
- ソックス
- アイマスク
- ハンド用保湿クリーム
- リップクリーム
- コーム
- 歯ブラシ
- マウスウォッシュ
- 靴べら
化粧室
花のように折りたたんであるナフキンに細やかな気遣いを感じます。
ハンドソープと保湿乳液はタイで人気の高級オーガニックコスメブランド「バス&ブルーム」(BATH&BLOOM)。南国ムードを感じる甘い香りがします。
機内食(ディナータイム)
機内食はミシュランのバンコクにある星付きレストラン”Bo”のシェフ監修になります。
本格的なタイ料理と洋食コースのどちらかを選択できます。
メニューは英語とタイ語のみで、日本語バージョンはありません。
バンコク出発時間が真夜中の出発だったため、体が眠っていて残念ながら食欲があまり湧きませんでした。
コペンハーゲンには明るいうちに到着する事ができます。
ウェルカムドリンク
温かいおしぼりとウェルカムドリンクが配られます。
南国らしいオリジナルドリンクは、バタフライピーのライムエイド。
バタフライピーは青い花を咲かせます。
アントシアニンがたっぷりで嬉しいエイジングケアの効果があるとも言われていますので嬉しい!
飲み物(Beverage)
ビバレッジメニューは手元にありません。(お願いすると見せてもらえます。)
クルーが「何でもあるからね〜。」と言っていたので好みを言うと応えてくれるのではないでしょうか。
前便のANA成田・バンコク便で食事をしてから時間があいていなかったのと、ラウンジで少し飲み物をいただいていたので、今回は残念ながらお酒を飲めませんでした。
ダイエットはまったく気にする事なく、コーラを飲みました!
おつまみにはナッツとドライフルーツ。
参考までにワインの銘柄も掲載しておきますね。
中には本格派の和食が楽しめる便もあるようで、選び抜かれたワインのリストです。
シャンパーニュ
2種類の用意がありました。
- ローラン・ペリエ(LAURENT-PERRIER)
1812年に創業したイギリス王室御用達。淡いゴールドと細かな泡立ちが特徴。フレッシュな柑橘系で白い花の香り。どんな料理にもよく合います。
- パイパーエドシック(PIPER-HEIDSIECK)
モンターニュ・ド・ランスで1785年創業。マリー・アントワネットへ献上されたシャンパンとして知られています。サラダやホワイトミート、シーフードなどの軽いメニューと相性良し。
赤ワイン
- シャトーヴェルヌーヴィンテージ2020(CHATEAU VERNOUS)
熟した赤い果実の色と香り、スパイシーさが広がります。ラムやローストビーフ、ハムやハードチーズに良く合います。
- ラブレ・ロワ(LABOURE-ROI)
ピノ・ノワールの高貴さと赤い果実の香りが特長のブルゴーニュワイン。ミディアムボディで、合う料理はカツオのタタキやビーフシチューなど。
白ワイン
- ミルビュイヴィンテージ2018(MILLE BUIS)
ホワイトミートや寿司、パスタ、焼き魚やチーズにも相性良し。
- ドメーヌ・マッソン・ブロンデレ(Domaine Masson Blondelet 2021)
燻した香りがあり、おだやかな酸味と果実味。後味がスッキリ。
シーフードやホワイトミート、チーズ(ゴーダチーズなど)にぴったり。
その他のドリンク
- カクテル各種
- タマリンドティー
- BIOLET BLISS(バタフライピーのライム風味)
- ブラックシルクブレンドプレミアムドリップコーヒー
- コーヒーカプチーノ
- デカフェコーヒー
- エスプレッソ
- アールグレイ
- イングリッシュブレックファースト
- セイロン
- カモミール
- 緑茶
アミューズブーシュ(前菜)
- タイ風のスパイシースモークサーモン。
- フェタチーズとメロンとトマトの串。
- カニ身とサーモンのタルタル、エビコのせバルサミコソース。
ブレッド
- ラウゲンロール(ドイツの伝統的な固めのパン)
- マルチグレインロール(穀類のミックスパン)
- ガーリックブレッド
主菜(メインディッシュ)
メインディッシュは次の3種類から選べます。
- スズキとネギソース焼きと付け合わせはじゃがいものフォンダンと厚切りトマトと野菜のバター焼き
- エビのディルソースと付け合わせはバジルのリングイネと厚切りトマト焼き、野菜のバター焼き
- スライスした牛肩肉と唐辛子のグリーンカレーとタイのジャスミンライス、炒めたスナップエンドウのタイオムレツ
カレーを食べてみたものの辛くて、好みが分かれるかなーと思いました。
2ブロック目中盤の列だったのでエビのメニューが残念ながら売り切れでした。
相棒はスズキをチョイスしました。
デザート・食後のドリンク
お腹が許せば全種類食べてもOKですよ。
- チーズのアソート
- フルーツとナッツとクラッカー
- レモンメレンゲパイ
機内食(朝食)
アメリカンとタイ風のブレックファーストがあり、チョイスできます。
- ハーブチキンソーセージとマッシュポテト、クリームほうれん草
- クロワッサン、ソフトロール、バニラデニッシュ
- 季節の果物
- ヨーグルト
- ヤングココナッツとスイートバジル、細切りチキンとタイガーエビ、温泉卵のタピオカヌードル
温かいスープをかけて食べるのですが、お味は薄いような?辛いような微妙な感じでした。
タピオカが、ぷるんと中に隠れていました!
オールデイダイニング
搭乗中いつでもチョイスできる個別メニュー。
- スパイシーなエビとピーナッツソースのタイライスパーミセリヌードル
- ゴマフォカッチャ、グリルチキンとグリュイエールチーズサンドイッチとフライドポテト
- ロブスタービスク
ロブスタービスクは超濃厚で美味しかったです。
まとめ・フライトを終えての感想
クルーの皆さんはサービス精神旺盛、笑顔で気軽に話しかけてくれます。
世界でも常に評価が上位のエアラインであることもうなづけます!
バンコクでの滞在は乗継のみでしたが、まるでタイのホテルで過ごしたかのような心温まるサービスでした。
シャンパンが2種類も準備されていたのは嬉しい点したが、飲めなかったのが個人的に残念でした。
食事はピリ辛のものは苦手でしたが、ほとんど美味しくいただきました。
バンコク出発の夜便は、機内で寝て起きるとヨーロッパの午前中には到着できるのが利点です。
座席ではくつろいで体力を温存、その後は気分爽快で観光など精力的に行動できます!
掲載したメニューは変更される可能性がありますので、あくまで参考としてくださいね。
最後まで見ていただきありがとうございました。