成田国際空港からバンコクスワンナプーム国際空港へANAのビジネスクラスを利用してきました。
ボーイング787シリーズはドリームライナーと呼ばれますが、その集大成ともいえるB787−10に搭乗しました。
きめ細やかなサービスとお料理は、さすが日系エアラインといえる大満足の内容でした!
※ANAは英国の格付機関「SKYTRAX社」より、11年連続世界最高評価「5スター」認定されているエアラインです。「空港サービス全般」、「クリンネス」、「アジアにおけるエアラインスタッフのサービス品質」の部門賞も受賞しています。
乗り心地や食事の内容を詳しくレポートしていきますね!
最新機種ボーイング787-10
機体には炭素繊維の材料が使われて軽くなり、以前のモデルよりも騒音が非常に少なく燃費効率も良くなっているそうです。
全長68.3メートルと、B787-10は787シリーズで一番胴体の長い機体になります。
日本ではANAが3機保有していて、レアな機体といえます。
さらに、国内線へ新たな機体の導入が発表されました!(2024/3/27より羽田発新千歳行きで就航)
国内線でも出会えるのが楽しみですね。
座席(ビジネスクラス・プレミアムエコノミー・エコノミー)
全クラスにPC 電源、USB ポートを装備。
ビジネスクラス | プレミアムエコノミー | エコノミークラス |
---|---|---|
フルフラットベッドシート | 38インチ(約97センチ)シートピッチ | 34インチ(約86センチ)のシートピッチ |
18インチタッチパネル式の大型液晶ワイドスクリーン | 約90度に回転する大型テーブルで通路への出入がスムーズ | 13.3インチのクラス世界最大のタッチパネル式パーソナルモニター(最前列は 11.6インチ) |
大型テーブル、大型サイドテーブル | ヘッドレストは6方向に調整可能 | ヘッドレストは6方向に調整可能 |
B787-9のビジネスクラスについて詳しい記事はこちらをご覧下さい。
ビジネスクラス座席のおすすめはどこ?
座席は横に1−2−1の配列です。
どの席もプライベート空間が守られていて快適です。
窓際の1人席は落ち着いてリラックスできる独立した空間になります。
窓が2つありますので旅の気分に浸ることができますね。
カップルやファミリーの場合は、パーテーションを隔てていますが、中央の並び座席が良いでしょう。
前の座席だと早めに食事をとって睡眠を優先したい場合などに良いですね。
座席はあまり後方だと、ビジネスクラスとはいえ、食事のサービスが遅くなったりメニューが売り切れてしまうこともあります。
その場合は下記に説明する「THE CONNOISSEURS」の事前予約サービスが便利です!!
有名シェフ監修メニュー「THE CONNOISSEURS」(コノサーズ)
「THE CONNOISSEURS」(コノサーズ)は、有名シェフ監修のANAのコラボレーションメニューです。
2024年3月より国際線機内食のコラボレーションメニューが刷新されます。
機内食の事前予約サービスを利用すれば、希望のメニューが確実にオーダー出来ます。
一部の日本発東南アジア路線では、機内食事前予約サービスを申し込むことにより、日本発欧米路線で提供されているコラボレーションメニューを食べることができるそうです!!楽しみですね!
ビジネスクラス座席の詳細
ビジネスクラスの座席はフルフラットシートを互い違いに配置した、スタッガードシート配列が採用されています。スタッガードとは英語でジグザグの意味です。
座席シートが互い違いに配列されていて、どの席からでも直接通路に出ることができます。
フルフラットシート
座席をフルフラットに倒して上からマットを敷きます。
ベッドに寝ている感覚と変わらず腰も安定して快適です。
足もむくみもなく、疲れ知らずの快適な空の旅となります。
逆にぐっすりと眠りすぎて時差ぼけが強くなることがあります(笑)。
軽くて温かい毛布もあります。
スクリーン
18インチ(46センチ)タッチパネル式の大型液晶ワイドスクリーンで映画やドラマを観ながらくつろげます。
コンテンツは11の言語に対応し、スワイプ式で操作できます。
3Dマップで 東京と海外就航都市の地図や、観光・レストラン情報をチェックできます。
物入れ・スペース
足元は広くスペースは十分。
オットマン下には、バゲージ収納スペースもあります。
ただ、機内にバゲージを持ち込みしている場合は上部の荷物棚に入れる方が足元がすっきりとくつろげると思います。
電源
ユニバーサルタイプのPC電源、USBポート(×2)、イヤホンジャック、リモコン、LEDの読書灯が使いやすく配置されています。
①B787−10はリモコンや電源が設置されているボードの色が紺色です。787−9は白っぽいナチュラルカラー。
②B787−10はPC電源とユニバーサルコンセントの上にもう一つUSBが青く光っている。
リモコンは手元へ着脱して操作できます。
座席リクライニングの調整ボタンは自動です。座席の角度や前後ろの位置を電動で調整できます。
ヘッドフォン
ヘッドフォンはパナソニック製のノイズキャンセラ付き。
ふんわりと耳を包み込むタイプです。
サイドテーブル
広々としたサイドテーブルはありがたいですね。
さらにスライド式の大型テーブルが格納してあり、テーブルクロスを敷いてディナータイムになります。
アメニティ
中距離便のためか、ビジネスクラスでお馴染みのブランド品アメニティポーチなどはありません。
歯ブラシ、アイマスク、などが配られるのみでした。
中東系エアラインではエコノミーにもアメニティポーチが付いていたりしますが、ここは少し残念な点です。
タオル地のスリッパ。
機内パジャマ(貸出)
カーディガンの貸し出しがあります。数に限りがあるので早めにCAさんにお願いしておくと準備してもらえます。
このニットが柔らかくて軽くて着心地が良く、普段に着ていても違和感のない感じ。
化粧室
便座はウォシュレット付きです。
便座シートありで清潔に利用できます。
マウスウォッシュと歯ブラシ。フェイス&ボディシートがひんやりと気持ち良いです。
機内食(ディナータイム)
お待ちかねのディナータイム。
成田バンコク便は中距離便のためディナーのみで、朝食は無く好きな時間に軽食をオーダーすることができます。
成田発の日系エアラインの機内食ということで、せっかくなので和食もいただきました。
品数が多くて空の上の懐石料理!盛り付けも繊細で色味豊かな和食は日本発便ならでは。
洋食も、もちろん美味しかったので合わせてご紹介します!
ここに表記はしていませんがすべてのお料理にカロリー表示が付いていました。
飲み物(Beverage)
お酒は好きなのに空の上では酔いやすく、アルコールは1杯くらいにおさえています。
気持ちだけはもう少し飲めたらなあって思いますが、何事もほどほどが一番でしょうか。
次に搭乗する楽しみになります。
気になったお酒のセレクションを紹介しておきますね。
シャンパーニュ
- カステルノー・キュヴェ・ブリュット・レゼルブ
ビスケットやナッツの甘い香りとまろやかな酸味!これぞフランスのシャンパーニュ。
赤ワイン
- トラピチェ・メダージャ・レッド・ブレンド・メンドーサ
世界ワインコンクールでアルゼンチンのベストワイナリーに選ばれた、カベルネ・ソーヴィニヨン100%重厚なフルボディ。
- ピエール・アマデュー・レ・オット・リーヴ
フランスのローヌ地方で造られる重めの赤。プラムなどの甘い香りに少しだけスパイシーな胡椒や杉の香りがブレンド。
白ワイン
- アニマ・デ・ライアット ビアンコ(Vol d’Ànima de Raimat Blanco)2018
フレッシュなマンゴーやパインなどのトロピカルな風味のスペインワイン。白身魚やてんぷらなどの和食にもよく合います。
- フランクランド・エステート・リースリング2018
西オーストラリアの名門ワイナリーが造る限定リースリング。シャインマスカットやアレクサンドリアと綿菓子のような甘い香り。
- スカットルバット カベルネ・ソーヴィニヨン
ソーヴィニヨンブランがメインの華やかな香りとレモンやパッションフルーツの爽快な飲み口。
日本酒
珍しいラインナップでは、秩父市に蒸溜所を置くプレミアムウィスキー「イチローズモルト」
スコットランドから取り寄せたポットスチルと日本に自生するミズナラ(楢)の木樽をつかい熟成させた個性ある日本ウィスキー。
これは飲めなかったけど、いつかチャレンジしてみたいです。
アミューズ
ANAオリジナルスティックと前菜アサリのラタトゥイユ。こちらは和食、洋食ともに共通のメニューです。
和食(ディナー)メニュー
和食の彩豊かで繊細な盛り付け。CAさんのおもてなし精神が伝わります!
空の上では味が薄く感じるそうです。機内食は少し濃い味付けになっているそう。
こういった正統派の懐石料理は嬉しいですね!美味しくいただきました!
一皿ずつ見ていきます。
前菜
- 子持ち鮎の煮浸し
- 手毬ゆば、松の実味噌
- 笹巻き柚子の茶巾
- 大根とガリの、砧(きぬた)巻き
小鉢 1品目
- カンパチのサラダ仕立て柑橘(かんきつ)ドレッシング。
空の上とは思えない新鮮なお刺身でした。
小鉢 2品目
- ホタテ、トマト豆腐、涼味ジュレ。
枝豆が添えられたジュレが、さっぱりとして美味しかったです。
主菜
- 牛肉、冬瓜の旨煮、味噌がけ、銀ガレイ
ご飯(コシヒカリ)、味噌汁、香の物がつきます。
洋食(ディナー)メニュー
洋食もイタリアンべースの手の混んだお料理でした。
ガッツリと食べたくてお肉が好きな方にもおすすめです。
アペタイザー(前菜)
- 甘海老サラダとパプリカソース
- コーンババロアとゴートチーズソース
メインディッシュ
- ANAオリジナルハンバーグ、ラタトゥイユ添え自家製デミグラスソース
- 真鯛のポワレ、パセリと枝豆のソース
ブレッド
- バゲット、ケールフォカッチャ
(ご飯、味噌汁、香の物に変更OK)
デザート・食後のドリンク
デザートにはフルーツとチーズの盛り合わせ(ブルー、フレッシュ、ハード),
シトロンマンゴーの中から好きなものをチョイス。もちろん全部でも大丈夫!
ワゴンで運ばれてきました。
抹茶入り静岡茶と、少し眠りたかったので、ローズ、ジャスミン、ペパーミントが配合されたカフェインフリーのブレンドハーブティーをお願いしました。
チョコレート付き。
機内食(軽食)
軽食は1回目の食事の後、好きなタイミングで軽食を注文することができます。
- タンドリーチキンのサンドイッチ、チキンとマッシュルームのカレー
- 茅乃舎スープ
- 一風堂プラントベースラーメン「プラとん」
- ハーゲンダッツ
- ミックスナッツ
- あられなど。
6時間50分のフライトで実際は少し早めの6時間でバンコクに到着しました。
短い時間でしたのでハーゲンダッツのみ、いただきました。
※参考までに前回搭乗した羽田・シドニー便の軽食メニュー、一風堂ラーメンの写真を載せておきます。
まとめ・フライトを終えての感想
日系エアラインの素晴らしい点は日本語で会話できるところと、客室乗務員さんの細やかな心遣いでしょう。(最後に手書きで心のこもったお手紙をいただきました。)
加えて、成田発便は特に和食メニューへのこだわりが感じられました。
空の上で味わっていると思えない繊細なお料理でした。
特に日本食は、旅疲れしている時もお腹に優しいので嬉しいですね。
B787-10のフルフラットシートやテレビモニターの大画面は快適に楽しめました。
中距離便だったせいか、アメニティのブランドポーチが無かったのは少し残念な点です。
今後の参考になれば嬉しいです。