プラザ アテネ 【フランス/パリ】ホテルのアフタヌーンティー

Home » Travel Blog » プラザ アテネ 【フランス/パリ】ホテルのアフタヌーンティー
青々した蔦がたくさん生えているHôtel Plaza Athénéeの中庭(La Cour Jardin)

ホテルのラウンジやカフェ、ティーサロンでお茶やお菓子を楽しみ、優雅な午後を過ごす憧れのアフタヌーンティー。

そしていつか訪れてみたいと思っていた、パリでも最上級のホテル「プラザ アテネ」。

一階のカフェレストラン「ラ・ギャラリー」で、世界パティシエ大会のチャンピオンシェフが創るスィーツと紅茶、シャンパンカクテルを体験してきました。その至福のひとときをご紹介します。

参考までにメニューを掲載していますが価格は改変されることがありますので、あくまで参考としてくださいね。

パリでのおすすめ朝食をまとめたこちらの記事もご覧ください!

アフタヌーンティーの歴史と楽しみ方

アフタヌーンティー(afternoon tea)とは、19世紀中頃イギリス貴族の中で流行した紅茶などを飲みながらスコーンやケーキ、サンドイッチなどの軽食を楽しむ習慣のことです。

この時代、イングリッシュブレックファーストと呼ばれる朝食の後は遅めの夕食と2回の食事のみでした。

空腹を満たすため、ある貴婦人がおもてなしとして始めたのがアフタヌーンティーのきっかけと言われています。

その後、社交界の交流として発展しました。

アフタヌーンティーの基本メニューとマナー

下からサンドイッチ、スコーン、ペストリー(ケーキをはじめとする焼き菓子)がケーキスタンドに載せられているのがアフタヌーンティーの基本の形です。

サンドイッチの中身はキュウリなどシンプルなものが伝統的です。

シャンパンなど共にサービスされる豪華なバリエーションがあります。

一番下のサンドイッチなど、塩気があるものから食べていくのがマナーと言われています。

とはいえ、楽しみながら頂くことが第一ですので厳密な決まり事ではありません。

プラザ アテネ(Hôtel Plaza Athénée)で魅惑のティータイム!

Hôtel Plaza Athénéeの外観

プラザ アテネは1913年創業の、伝統あるパラス(PALACE)ホテルです。

「パラス」はフランスのホテルで最上位に格付けされる称号で、5ッ星のさらに上に該当します。

建物の美しさ、歴史、ホスピタリティと厳しい評価基準で選ばれ、これらは「フランスホテル業界の至宝」と呼ばれます。

プラザ アテネは世界の有名セレブに愛される歴史あるホテルですが、大規模リノベーションを経て2014年に再オープンしています。

所在地

住所: 25 avenue Montaigne, 75008 Paris France

シャンゼリゼ通りの南側、ハイブランドのブティックが立ち並ぶモンテーニュ通り沿いに面しています。

エッフェル塔までのちょうど中間に位置する絶好のロケーションで、観光にも便利です。

アクセス

Alma-Marceau(アルマ・マルソー)駅より徒歩約5分

ホテル正面の車寄せは宿泊者や関係者の車しか停車できません。

タクシーの場合は小道を挟んで向かい側に駐車できますので、そこからエントランスへ歩いて向かいます。

予約方法

「ラ・ギャラリー」のティールームは宿泊者が優先とされています。

一般客に解放されている席数は少ないと思われますので日程が決まったら早めの予約をおすすめします。

実際、私たちがビジターとして訪れた時のことです。

予約はしていたものの、当日は雨が降っていたのでテラスに出られませんでした。

結果、屋内の座席が混みあっていてサロンでは、お客の案内に困っていたようです。

Hôtel Plaza Athénéeの一階La Galerieのレセプション

最終的に入店できて良かったですが、宿泊しておらず予約していないお客は全て断られていました。

旅行部門に強いクレジットカードをお持ちの場合はコンシェルジュサービスなどを利用して予約することもできます。

公式WEBサイトからスマートに予約が可能!

LA GALERIE 公式WEBサイト

サイトにアクセスしてから日付を選択し、クレジットカード番号を入れると予約できます。

英語やフランス語が苦手でも、まったく問題ありません!

記念日などの入力も出来ますよ。

プラザ アテネのドレスコード

レストランやバーでは、カジュアルでシックなドレスコードが適用されます。

カジュアルとはいえ、自分の中で質の良いものを身につけてワンランク上のオシャレをして望みたいところです。背伸びする必要はありませんが、最上級に格の高いホテルなので特にディナータイムなどはドレスアップをおすすめします。

ミシュランの3ッ星を獲得しているメインダイニング「ジャン・アンベール」(Jean Imbert)では、男性に対してジャケットまたはスーツ着用が求められます。

女性はワンピースやドレッシーなブラウスやスカート、またはシックに見えるパンツなどでOK。夜は小さめのバッグに艶のある素材や光るものを身につけたりすることでラグジュアリー感が増しますよ。

ホテル外観・エントランス

伝統を感じさせる石造りに、洗練された佇まい。赤いテントとグリーンがアクセントで華やかさをそえています。

ホテルロビー・内観

ゴージャスなシャンデリアとアールデコ調の内装に赤のカーペットがモダンにコーディネートされています。

外観と同じく落ち着いたベージュの大理石とアンティークの赤いソファがアクセント。

高級感あふれる調度品と、エレガンスで上品なロビー。これがまさにおパリ。

ラ・ギャラリー(LA GALERIE)

このティーサロンでは、朝食やランチ、ティータイムからディナー、バータイムまで、一日中贅沢なひと時を過ごせます。

きらびやかなシャンデリアと洗練された空間です!

営業時間(OPENING HOURS)

日曜から水曜 7:00〜0:30

木曜から土曜 7:00〜2:00

朝食

8:00〜12:00

ランチ

12:00〜14:30

アフタヌーンティー

14:00〜19:00

ディナータイムとカクテルタイム

19:00〜営業終了

中庭(La Cour Jardin)

白い壁と赤いテントにツタの植物が一面に生えているホテルの中庭(La Cour Jardin)

テラスへ出ると、レストラン「La Cour Jardin」が併設されています。

そこは中世にタイムトリップしたかのような不思議な空間でした。

緑に囲まれた素敵な中庭と伝統的な建物は見ているだけで心が踊ります!

豊かに茂った緑と歴史的な建物の融合。

とはいえ、これだけの植物を一年中管理するのは大変な労力だと、ベランダガーデナーは考えます。

レストラン(La Cour Jardin)の赤いテントの上品なテラス席

晴れていればここに座ってお茶をいただくことも出来ます。

この素敵な中庭が、プラザアテネホテルの代名詞のようになっていて、ホテルの紹介にも度々使われます。

冬はスケートリンク、初夏にはオープンエアシネマなど、今まで数々のイベントが開催されています。

ディナーのテーブルをセッティング中だったようでレストランの方が笑顔で挨拶してくれます。

アフタヌーンティーのメニュー(petit déjeuner)

この夢のようなスィーツをプロデュースするのはペストリーシェフのアンジェロ・ミュサ。

2003年に世界パティシエ大会でチャンピオンに輝き、2007年に国家最優秀職人章を授与されました。

ケーキスタンドに並べられた色とりどりのケーキとPastry

アンジェロ・ミュサのシグニチャーペストリーとシャンパンカクテルのセレクション 70€

シャンパンカクテル以外の飲み物は別で注文することになります。

シェフのセレクション 60€

特製のペストリーとお好みのホットドリンクが選べます。

シェフのセレクションであるペストリーにクラブサンドイッチとホットドリンクを加えたセット 80€

シェフのセレクションのスイーツにサンドイッチとホットドリンクが加わりますのでボリュームはたっぷりになります。

アイスクリーム カップ サンデー

  • マダガスカルバニラのミルクセーキ
  • 新鮮なイチゴとシャーベット、バニラホイップクリーム
  • オートミールをベースにしたアメリカの焼き菓子「ブルッキー」のバニラアイスとチョコレートソース
  • バニラサンデーのヘーゼルナッツ
  • アイスクリームとシャーベットの盛り合わせ(4種から選択)
アイスクリーム
  • バニラ
  • チョコレート
  • コーヒー
シャーベット
  • イチゴ
  • レモン
  • アプリコット

紅茶

アフタヌーンティーは紅茶が主役ですのでバリエーションに特別感が満載です。

  • エリザベス1世により選ばれた北ベトナムのウーロン茶、オリエンタルビューティー
  • 繊細な野菜と花の風味、ネパールのホワイトシャングリラ
  • ノンカフェインでスパイシーな南アフリカのレッドルイボス
  • ヒマラヤ山脈で収穫されたダージリンティー(野菜とアーモンドの風味)
  • 東ネパールのウッディでスパイシーなブラックシャングリラ
  • タンニンの効いたスリランカのフルーティーなセイロンティー
  • ウッディでスパイシーなアロマ、スリランカのブレックファーストティー
  • 中国の福建省で生まれた紅茶からインスパイアされた革とタバコの風味が印象的なスモークティー。
  • ネパールのオーガニックベルガモットを使ったアールグレイ

コーヒー各種

  • オーガニックアメリカーノ
  • エスプレッソ
  • カプチーノ、カフェラテ
  • ホットチョコレート
  • ウインナーチョコレート

世界のハーブティー各種

鹿児島の煎茶、レモングラスやジンジャーなどをブレンドしたハーブ緑茶、柚子の煎茶など、日本茶の種類が豊富なことに日本ブームを感じます。

シャンパン・ワイン各種

シャンパングラスの赤い飲み物がローズロワイヤルです。シャンパンとホームメイドのフレッシュラズベリーをピューレした物をミックスしてあります。

ローズロワイヤルの定価は29€ですがアフタヌーンティーセットならティースタンドのお茶菓子を含めて70€なのでお得感があります!

カクテルも豊富ですし、お酒が苦手な方にはモクテルの選択もあります。

至福の時間、ペストリーをいただく

キャラメリゼしたマドレーヌ。柑橘系の、ほのかな香りがします。

右はトリュフの一種かな?なめらかな生チョコとクランチしたナッツが合います!

フランスの伝統菓子「サントノーレ」には、王冠をイメージしてキャラメリゼしたシューやたっぷりのクリームが、サクサクのパイ生地にのっています。

ホワイトチョコのケーキはクリーミーな口溶けで濃厚なバニラの香り。

自家製フレッシュラズベリーのタルト。

ピスタチオとナッツのケーキ。

サブレ生地に濃厚なガナッシュチョコレートを閉じ込め、表面の繊細な細工は食べるのがもったい無いくらい!

道半ばでお腹がいっぱいに・・・。

持ち帰りをお願いしたところ、ギャルソンが「もちろん良いですよ。」と、プラザアテネの金のロゴが入った赤いBOXに快く準備してくれました。これもオシャレすぎる!

Hôtel Plaza Athénéの金のLOGOが入った赤いBox

日本では衛生的な問題でレストランでの持ち帰りがほとんど出来ません。

比べてフランスでは、とってもフランクに対応してくれるので、そういったところはかなり気に入っています。

気になるお会計

もともと20%の税金サービス料込みの表示価格でしたので、最後に従業員のチップが自動的にプラスされてお会計は2人で153€ほど。

この雰囲気でこれだけのクオリティ、最高の体験ができたことに満足です。

最近の物価高騰で、価格は変動します。料金は目安としてくださいね。

テーブルに並んだ紅茶やシャンパングラスや銀のティーポッド

まとめ・感想

最高峰のホテルで、パティシエのトップシェフが作る洗練されたスイーツは素晴らしかったです。

日本人にとっては、少し敷居が高くて入りづらいと感じる方もいると思います。

実際に、このホテルへ宿泊すれば現在のレートで1泊○十万円でしょう。

宿泊者を優遇する雰囲気は正直ありますが、このクラスのホテルなら仕方はないのかなと思いますし、またそうでないといけないでしょう。

レストランやカフェの利用であれば、お小遣いの範囲でラグジュアリーホテルの雰囲気を充分に味わうことが出来ますね。

ちょっとしたセレブ体験は、パリの良い思い出になるのではないでしょうか。

この居心地の良い空間にまた戻って来れる日を楽しみにしたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!よろしければこちらの記事もどうぞ!

パリでのお土産を大公開!はこちらの記事です。よろしければご覧ください!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です