京都の癒やしスポット、カフェレストラン3選と大文字散歩コース

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大文字山頂上からの眺望 京都の街が一望の絶景 Mt.Daimonji-trekking

いち地元民が、平凡ではあるけれども癒やしの休日をご紹介してみたいと思います。

派手では無いですが、裏京都のおすすめ半日散歩コースです。

京都府民のおすすめ観光スポットとは?

京都に住んでいた時は、各地からお見えの観光客の方に、おすすめ観光スポットを教えて下さいと聞かれることがありました。

ところが、思いつく観光地は、皆さん、うんと勉強されていてとっても詳しい…。

京都観光をリピートされている方にとって主要な観光地はおなじみすぎるようです。

もしも京都旅行で神社仏閣にお腹いっぱいになったら、参考にしてください。

トレッキングコースが含まれますので動きやすい服装と歩きやすい靴をおすすめします。

ホテルオークラ京都・中国料理「桃李」のランチが狙い目!

高級ホテルのお食事イメージですが、リーズナブルな単品メニューがあります。

河原町御池のホテルオークラ京都全景

フロアB1の中国料理「桃李」でまずは腹ごしらえのランチです。

ホテルオークラ京都地下一階中国料理桃李入口

あわびにフカヒレ他、もちろん高級なメニューも有るのですが・・・。

高級食材のメニューに目を通しつつの・・・。

いただくのはこちらの四川風とろみそばと担々麺。

お手頃価格です。

地下一階 中国料理桃李 汁そばメニュー

とろとろスープの中華麺ですが、スープ感覚でたべられます。

中国料理桃李 四川風とろみそば

程よいピリ辛みその良いお味。

中国料理桃李 担々麺

京都歩きはこちらの記事もおすすめです。

絶景の「大文字山」散歩コース

銀閣寺のふもとから始まる大文字山(466m)の30分〜小1時間程度の軽い登山コース。京都の街を一望にできます。

夏の終りに行われる送り火の大文字の上に直接立つことが出来ます。

銀閣寺方面へと向かいます。

京都ホテルオークラから銀閣寺へ

京都ホテルオークラのある京都市役所前駅から銀閣寺方面行きは、市バスの5番、17番、32番があります。

バスに乗れば交通状況にも寄りますが30分足らずで到着できます。今回時間短縮のためタクシーを利用しました。

料金は1400円程でした。

大文字山山麓 銀閣寺

銀閣寺橋

この銀閣寺橋を渡ると銀閣寺への参道ですのでそちらへ向かいます。

右へ行くと哲学の道です。

銀閣寺橋

銀閣寺参道

土産物屋さんが軒を連ねているところを通り抜けます。

ソフトクリームなど、いろんな誘惑がありますがそこは欲望をおさえながら進んでいきます。

銀閣寺参道 土産物店 飲食店

銀閣寺の入口に突き当たります。

今回は観光ではなく、目指すのは大文字山のてっぺんなので左へと曲がります。

銀閣寺 入口

八神社(はちじんじゃ)

銀閣寺からほどなく鳥居がみえてきます。

八神社は、由緒等詳細は不明なものの、創建は9世紀とも10世紀とも伝えられています。

浄土寺や銀閣寺の鎮守社で地域一帯の産土神として崇敬を集めているそうです。

八神社 鳥居

今日はお社には行かずそのまま右へ折れ、大文字入口と小さく表示がある小道を上がっていきます。

大文字山登山ルート 入口

緩やかなカーブをさらに右手へ登っていきます。

登山ルート 入口付近

マイナスイオンがたっぷり、大文字山麓

息を大きく吸い込みます。

英語ではネガティブイオン(Negative Ions)と言うそうです。

体に良さそうに聞こえませんね(笑)。

空気がひんやりして気持ちいいです。

5月の新緑の季節に来ることが出来て良かったです。

大文字山 登山道 森林

さらに進んでいくと小さなダムがあります。

行き止まりになっていますが手前にある橋から川を渡ります。

この沢には防火用の地下式貯水槽があります。

大文字山には、隣接して銀閣寺や貴重な文化財がありますのでぜったいにタバコのポイ捨てや焚き火なんかをしてはいけませんね。

注意書きの立て札もあります。

ダム 地下式貯水槽

大文字登山道

川を渡って進行方向に階段を登っていきます。

このあたりは整備されているので登り易いです。

ですが、たまに岩肌が出ていて滑りやすくなっているところがありますので注意が必要です。

大文字山登山道 山道 階段

ずんずんと階段を登っていきます。

振り向いて見下ろすと、結構な高さです。

大文字山登山ルート 階段から見下ろした沢

階段を一旦登り終えました。

ここは世界文化遺産の緩衝地帯となっている銀閣寺山国有林です。

アカマツと落葉広葉樹との混交林であったのが現在はアカマツが著しく減少しまいました。

自治体の管理局が、競合する常緑広葉樹を一部伐採し自然な生育をはかっているそう。

アカマツ 落葉広葉樹

さらに進んでいくと、目の前が明るく開けてきました。

大文字から見下ろす景色 空と森

階段の伸びている上方を見ると絶望的な気持ちになります。

深くは考えずに目の前の階段を1段1段こなして行きましょう(笑)。

なんとなく人生に似ています…。

空まで続く階段

階段に番号らしきものがあります。(まだ35段?)

150段あるそうです。

登っている時に聞いたらあきらめていたかもしれません。

進むほどに1段1段の厚みが増して行く気がします。

常日頃の自だらくな生活がそのまま反映して、太ももが震えて上がらなくなってくるのをこらえます(笑)。

石の階段35段目

休憩をはさんで後ろを見ます。喧騒を忘れられる景色が広がっていました。

この日は、雨が降ったりやんだりのお天気でした。

とはいえ、涼しくて山登りには最適な気候だったと思います。

この時期、普段の晴れた日でしたら、帽子と日焼け止めは必須です。

石の階段を登っている間に日陰はありません。

水も多めに持ち歩きましょう。

大文字山登山ルート 中間地点 見下ろした景色

山頂まではまだありますがこのあたりも十分景色が楽しめます。

まさに京都を一望のパノラマ風景。

観光しなくても京都のすべてを巡った気分になりませんか?

京都御所や上賀茂神社、愛宕山など、京都盆地を一望にできます。

目を凝らしてみると今出川通や川端通など細かい車の往来も見られます。

様々な人間模様も見られます(ウソです)。

大文字山登山ルート 景色

この番号中々進まないな〜。

階段47段目

ようやく火床へ到着

大文字の火を作る場所、火床に到着しました!

送り火の薪を燃やすための石組みが設置されています。

感慨深いです。

火床 石組み

ここまで上がってきて火を準備する方々の労力と言ったら、感謝しかありません。

そして階段を作ってくださった方々、ありがとうございます。

大文字山登山ルート 景色 石組みと階段

お天気は雨曇りですが、眺望は素晴らしい。

登りきった達成感を感じながら大きく息を吸い込みます。(頂上の三角点まではまだあります。)

京都の眺望

Ettyyの育った京都の義務教育では毎年、愛宕山(924m)に登るという遠足がありました。

子供にとっては景色など見る余裕もなく、そこまでの良い景色とも感じませんでした。

辛かった記憶しかありませんでした。

ですが大人になり、この大文字山はコスパが良いと言いますか、ソフト登山だと気づきました。

早ければ30分ほどで絶景を堪能出来ますし、手軽に楽しめるお得なコースだと思っています。

雨の夕方ということもあり、人も少ないですが皆さんすれ違うと挨拶してくれます。

世間話にも発展します(関西風)。

大文字山登山ルート いくつも並んでいる火床

高所恐怖症だと、この高さと角度にびっくりしてしまうかもしれません。

京都の街一望 急な階段

下山へ

ここで少し雨が強くなってきました。

頂上へ向かってこれ以上先はさらに草深い山道になります。

名残惜しいですが、引き返して下山するとしましょう。

大文字山登山ルート 絶景 町並み

帰りは北側の別のルートから降りていきます。

行きとは少し違った風景を楽しめます。

大文字山登山ルート 帰り道 階段

階段が整備されているので降りるのはかなりスムーズです。

滑らないように注意しながら進んでいきます。

長く続く階段

登りに比べれば楽ちんです。

鼻歌を歌いながらリズムに乗って降ります。(滑ると怖いので足を斜めに向けて降ります。)

送り火のための資材運びに使う物資運搬専用のリフトがあります。

薪を運ぶためのリフト

これで木材を運ぶにしても、大文字を形どる火を焚くには多大な労力が注がれています。

薪を運ぶためのリフト アップ

無事、街まで降りてきました。

次の目的地である癒やしの隠れスポットは吉田山の頂上カフェ、「茂庵」に向かいたいと思います。

銀閣寺から茂庵のある吉田山までは1.4キロ、ちょうどお散歩を楽しみながら歩ける距離ですので西へと向かいます。

銀閣寺近くの遊歩道

眺望抜群の癒やしカフェ「茂庵」

吉田山の山頂に位置する見晴らし抜群の隠れ家カフェ。

今出川通りから神楽岡通りを下がった(南下)ところ約300メートル程。目印は西側にお地蔵さんがあります。

吉田山 麓 お地蔵さん

茂庵専用の駐車場もあります。

茂庵 駐車場

駐車場に向かって左手の階段を上がっていきます。

階段は沢山ありますが大文字の階段に比べれば楽なものです!

茂庵までの階段

このあたりの風景は芸術じゃないですか?

茂庵 石畳

映画の撮影やドラマなんかにも使われている閑静な家が立ち並ぶ通りがあります。

吉田山 古い家並み

古き良き時代に一人タイムトリップしたような感覚です。

吉田山 茂庵ちかくの階段

茂庵の案内があります。

吉田山 茂庵へ続く階段

つる草の這った石壁、どこを見回しても絵になります。

蔓草の生えた石垣 古い家並み

案内の地図に沿って進みます。

茂庵 案内マップ
新緑

道中にはお茶室もあります。

茂庵は元々大正時代に作られた茶苑で八室あった茶室は現在二室になり、貸席にもなっています。

お茶会や茶道教室なども催されています。ご興味のある方はウェブサイトをチェックしてみてくださいね。

>>「茂庵」ウェブサイト

お茶室 田舎席

ここはいつも辿り着く前からワクワクさせられます。

茂庵 静閑亭 案内の石碑

到着しました!

茂庵 外観

たどり着くのは少し難しいかもしれませんが、宝探しの感覚で見つけてみてください。

茂庵 地図 看板

靴を脱いで二階へと上がります。

茂庵 内装

素敵すぎる空間です…。

茂庵 テーブルとテラスカウンター

オープンエアで新緑の風を感じられます。

こちらでの送り火(8月)の眺望は素晴らしいものがあります。完全予約制でディナーを開催されていますのでご興味のある方はチェックしてみてください。

ただし予約は競争率が高く、当選するのは難関です。

>>「茂庵」ウェブサイト

ケーキや軽食メニューも美味しいです。

茂庵 明るいカウンター

ゆずジュースをいただきました。

さっぱりとして、登山後の心地よく疲れた身体に染みわたる美味しさです。

幸せな癒やしのひとときを過ごすことが出来ました。

茂庵 窓辺のテーブル ゆずジュース

マスターにご挨拶をして茂庵を後にしました。

甘いもの好きはここから、カフェをはしごしたいと思います。

追記:

2022年8月、「茂庵」は閉店しました。

オーナーが引退され、現店長がお店を継ぎ、リニューアル後再オープン予定とのこと。

現在は木曜日〜日曜日(不定休)2023年8月まで予約制でオープンしているそうです。

「虎屋菓寮京都一条店」の夏限定かき氷

言わずと知れた和菓子の老舗で全国に支店がありますが、京都一条店はとても風情のあるお庭を眺めながら夏季は限定のかき氷をいただくことが出来ます。

室町時代後期に京都で創業。後陽成天皇の時代より御所の菓子御用を務め、5世紀に渡り営業されています。

遷都の際、明治天皇にお供して東京へ出店。

京都一条店は現在も、虎屋発祥の地として大切に守られています。

とらや 玄関

エントランス

美しい和のテイストを加えたモダンなデザイン。石畳も素敵です。

石畳の美しい虎屋菓寮京都一条店のエントランス

座席

店内のソファもとっても座り心地が良いですが爽やかな気候ですのでお庭に面したテラス席に案内してもらいました。

書庫には600冊もの京都や日本文化の書籍が収蔵されています。

600冊の本が並んだとらやの書庫兼座席

ちょっとした素敵な図書館です。

とらやのテーブルと椅子と本棚

大輪のトルコキキョウの生花。とってもゴージャスで綺麗。

とらやの華やかな生花

テラス席

テラスと和庭園がなんとも落ち着いた美しさです。

虎屋京都一条店 テラス席

美しいお花には癒やされます。

テラス席の美しい生花
虎屋のテラス席と美しい日本庭園

販売期間限定のかき氷

2022年は5月1日〜9月3日の期間限定でした。

注文したのは「宇治金時」。

小倉餡にたっぷりのふわふわ氷、宇治抹茶と和三盆糖に濃厚な抹茶蜜がたっぷりかかっています。

とらやさんが好きな人にとっては、夏の風物詩です。

レギュラーサイズ1430円、小サイズ1320円です。

もちろんレギュラーサイズを注文しました(笑)。

とらやの夏限定宇治金時

中には小倉餡がたっぷり入っています。

宇治金時のなかにあるたっぷりの小倉餡

細やかな心遣いが嬉しいですね。

手書きの短冊です。

温かいメッセージが手書きされた短冊

化粧室

入口もすっきりと整えられています。

化粧室入口の廊下とソファ

竹籠の投げ入れ生花にもつい足が止まって見入ってしまいます。

一輪挿し 生花

すっきりと綺麗!そして広いです。

化粧室

庭園

庭園の向かい側、正面には鳥居と蔵があります。

庭園 赤い鳥居 蔵

散歩してみます。

日本庭園 赤い鳥居

石畳が美しい平屋の和風建築は贅沢な土地の使い方です。

京都御所に隣接の一等地ですが、虎屋発祥のこの土地が大切に受け継がれていることが、うかがえます。

テラス席 全体写真

江戸時代からの神社と蔵をそのまま残した歴史あるお庭。

令和にも、歴史を重んじた姿勢があってこその、室町から続く老舗ですね!

庭園 蔵 アップ

手土産に喜ばれそうな上品なお菓子がレジ横に沢山並んでいます。

生菓子やようかんがいろとりどり並んでいる

もちろん生菓子も季節変わりで沢山の種類があります。

芸術的かつ美味しそうです。

季節の生菓子メニュー

宇治金時の小サイズやおしるこはテイクアウトメニューがあります。

テイクアウトメニュー 宇治金時 冷し汁粉 

まとめ・感想

今回は少し違った角度からの京都をご紹介しました。

これらおすすめの場所は半日あれば十分の散策コースです。

観光コースだけでは物足らない方も、京都が初めての方も、大いに楽しめます。

軽く身体を動かし、美味しい森林の空気を吸い、京都の街を一望します。

程よく疲れたら山の上のカフェで一休み。

京都に高い山はありません。

大文字山にも、登山用の重装備は必要ありません。

軽い運動量で絶景を眺めることが出来るのでおすすめです。

皆様の旅が、充実した癒やしの時間になりますように!

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