世界自然遺産白神山地十二湖散策・千畳敷海岸と周辺グルメ

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白神山地十二湖 青く澄み渡った湖

世界自然遺産白神山地(Shirakami Mountains,A World Natural Heritage Site)

青森県南西部から秋田県北部にかけて広がる総面積十三万ヘクタールにも及ぶ山岳地帯の総称です。深い原始の森全体が強力なパワースポットと言われています。

ブナ原生林を主体とした自然の宝庫で1993年12月ユネスコの世界自然遺産に登録されています。

その中での十二湖は何らかの原因で川がせき止められて形成されたと言われています。能代大地震(1704)による崩山崩壊が原因ではないかと言われています。

十二湖は白神山地の北西山麓に位置し、南北4km東西2.5kmに渡って実際に点在する湖沼群は大小三十三あるそうです。

崩山の中腹から眺めると小さい池は森の中に隠れ大きな池だけ十二見えたことから「十二湖」と名付けられ、偶然にも現在その面積が1万平方メートルを超えるものがそう呼ばれているようです。

日本海沿いの海浜地域と岩木山などの山岳地域は津軽国定公園の一部ともなっています。

十二湖への交通アクセス

※2022年6月4日現在、白神山地の東側ルートは土砂崩れにより通行止めとなっており(復旧予定不明)、西側の十二湖散策ルート、西側からのくろくまの滝しか入ることが出来ませんでした。

主要な池には車で巡ることが出来ますがいくつかの池は歩いて散策することになります。

散策道も整備されていますので楽しくハイキング出来るでしょう。

ただところどころ足元の悪い山道もありますので歩きやすい靴と上着、リュックや帽子があるとなお良いと思います。

散策モデルコース

  1. 越口の池(こしくちのいけ)
  2. 十二湖ビジターセンター(地図や必要な情報を手に入れる事ができます。)
  3. キョロロ(拠点となるレストハウスです。)
  4. 鶏頭場の池(けとばのいけ)
  5. 青池(あおいけ)
  6. ブナ自然林
  7. 十二湖リフレッシュ村
  8. 埋釜の池(いかりがまのいけ)
  9. 子宝の池(こだからのいけ)
  10. 長池(ながいけ)
  11. 沸壺の池(わきつぼのいけ)
  12. キョロロ

十二湖散策マップをご参照ください。

十二湖散策マップ

越口の池

十二湖ビジターセンターの手前、西隣にある池です。ここから約600メートル先のキョロロまで車を走らせて駐車したいと思います。

越口の池

十二湖ビジターセンター

この地の歴史、生息する動物や植物を詳しく知ることが出来ます。

無人でのオープンで自由に見学することが出来ました。また、トイレも有りました。

白神山地ビジターセンター公式HP

ETTYYたちはここで地図やガイドブックをてにいれた!!ので少しレベルアップしました。

十二湖ビジターセンターの中

ジオラマを使って分かりやすく説明があります。津軽国定公園十二湖全体の模型や付近に住む動植物に関する資料を閲覧できます。

白神山地 十二湖生息動物の説明

手書きのバス時刻表。親切です。

手書きのバス時刻表

半日のショートカットコースですので、私達は車で越口の池⇒十二湖ビジターセンター⇒森の物産館キョロロまで行き、駐車場に車を駐車しました。

十二湖には無料駐車場は沢山あり、キョロロ横は唯一の有料駐車場ですが散策に便利です。ここから周辺を散策して行きたいと思います。

森の物産館キョロロ

本日拠点となるキョロロです。ここから足で散策します。

キョロロ 山小屋

バスの時刻表です。

アオーネ白神十二湖前と不老ふ死温泉行きです。

利用する場合は一本乗り逃すと大変ですのでチェックが必要ですね。

奥十二湖駐車場の看板とバス時刻表

お土産が沢山ならんでいます。

軽く腹ごしらえも出来ます。東北名産のバター餅などが並んでいます。

青森りんごのチップスをおやつに買いました。味が薄めのおさつスナックのようでした。

津軽塗が欲しかったのでお茶ベラをお土産に買いました。

鶏頭場(けとば)の池

キョロロの道向かい、東側にすぐに見えてくるのが広葉樹の原生林に囲まれた水深約22メートル、4万1150平方メートルの大きな池、鶏頭場の池です。

池が鶏の頭の形のように見えることからこの名前が付いているそうです。

鶏頭場の池

ボートで漕ぎ出たら気持ちよさそう。大崩が見えて迫力の景観です。

鶏頭場の池 正面に崩山が見えている

青池(あおいけ)

鶏頭場の池を通り過ぎてほどなく、透明度がとても高い青色の池が見えてきます。

十二湖を代表する名湖である青池。ウッドデッキから見下ろすことが出来ます。青い理由は解明されていません。

季節や時間帯によって光の差し込み方により色が変わります。

この日は雨で曇っていたのにもかかわらず、吸い込まれそうに青く澄んでいました。

青く澄んだ青池

コバルトブルーとも何とも言えない不思議な色の輝く湖面が美しいです。

深いターコイズブルーの青池

青池から100メートル程階段を登っていきます。

新緑の中の階段

しばらく進んでいくと休憩スペースがありました。ここでお弁当なども広げられそうです。

ブナの森休憩所

ブナ自然林

200メートル続くブナの自然林の中で森林パワーを全身で浴びます。このあたりの遊歩道の勾配は緩やかですので散策も気持ちが良いです。

足元は少しぬかるんでいるところもありました。シダ植物も沢山茂っているので元々水分が多く含まれているのでしょう。

まさに藤子不二雄さんの漫画「みどりの守り神」の世界です!(知ってます?)

ブナ自然林

十二湖リフレッシュ村

さらに900メートル程南に歩いていくとリフレッシュ村に着きました。村の案内図があります。

村というだけあり、なかなかの広さです。

自炊型宿泊施設でフィンランド産の北欧アカマツを使った本格的なログハウスです。

調理器具や食器は備え付けられています。バーベキューも楽しめます。

3日前までの予約が必要でオンライン予約も出来るようです。

※十二湖駅とアオーネへの送迎サービスもあります。

営業期間:2022年度は4月29日〜10月31日

アオーネ白神十二湖公式ホームページ

当然とも言えますがここでは携帯電話は圏外でWi-Fiもありません。日常を完全に忘れて過ごすには良いかもしれません。

リフレッシュ村案内図

テニスコートとログハウスが並んでいます。これから夏のオンシーズンを迎えて家族連れなどで賑わうことでしょう。

テニスコートを囲んでウッドデッキが並んでいる

突き当りの小道を降りていくと、デラックスタイプのログハウスが並んでいます。

夜は真っ暗で少し怖いかも知れませんが朝にデッキでコーヒーを飲んで森の空気を吸えたら最高ですね。

デラックスタイプのウッドデッキ

埋釜の池(いかりがまの池)

リフレッシュ村のそばにある埋釜の池です。

埋釜の池

のぞいてみると神秘的な様相です。

緑の埋釜の池

子宝の池

子宝の池へはリフレッシュ村のデラックスタイプのログハウスに向かう小道から、さらに細い山道を入って行くことが出来ます。

道しるべの看板が落ちていたため、場所がわからず苦労してたどり着いた池。小さな可愛らしい池です。

リフレッシュ村で作業されていた方に聞いてもわからず、枯れてしまっているかも、と言われてしまったので残念だったのですが小さいながらちゃんとありました!!

子宝の池

小さいので十二湖のくくりには含まれないのかもしれません。

シダ植物と子宝の池

長池(ながいけ)

その名の通りとっても長い長池。全長400メートルを超えますが水位が下がると数個の池に分断されるそうです。

どこまでも続く緩やかに流れる川のようでした。

長池

長池も青いのですね。融雪後蓄えられる豊富な水はとても澄んでいるそうです。

深い緑の長池

長池は本当に長いです。場所によって色々な表情がみえます。

先は少し細長くなっていました。

澄んだ水の長池

沸壺の池

この日は青池よりも明るく、ターコイズブルーに見えました。

近くの小さな谷間から水が湧き出し流れ込んでいるそうです。

この湧き水は青森県の名水に認定されています。

合わせて環境省による平成の名水百選にも選ばれています。

沸壺の池 展望デッキ

この沸壺の池は、青池に負けず劣らず、とっても透明度があって水の中の木々が透けて水色に輝いていました。

新緑の緑が映る深く澄んだ沸壺の池

耳をすませば水の音が聞こえるでしょうか。

沸壺の池近くの看板 

スタートしたキョロロまでは行きと反対方向の南側から戻ってくることになりました。

この日はあいにく小雨が降ったりやんだりのお天気にもかかわらず、湖は変わることなく澄み渡って美しく、しっとりと雨露に濡れた木々も生き生きと艶をおびていましたし、空気も澄んで息を吸い込むと気持ちが良かったです。

白神山地には山岳地域を通る滝の散策もありますが登山色が強く、そこには達成感のある感動がありますが、この十二湖散策コースはまた違った喜びがあり、私達は3時間ほどのショートカットをたどったものの、コースが良く整備されていて緩やかで歩きやすく、湖と湖の距離も短いので景色を大いに愉しみながら散策することが出来ました。

千畳敷海岸

1792年の地震で地盤が隆起して出来た岩浜です。津軽藩の殿様が千畳の畳を敷いて宴会を開いたことからこの名がついたのだそう(楽しそう)。

アクセス

JR五能線千畳敷駅

電車での観光も可能です。

十二湖に向かう途中立ち寄りましたが、白神山地十二湖の西方までは車で約1時間ほどです。

千畳敷海岸

よく見ると水も澄んでいてとても綺麗です。

澄んだ水で満たされた千畳敷海岸

荒い波が打ち寄せてすごい迫力です。怖いので絶対近づきません(笑)。

「日本の水浴場55選」にも選ばれているそうなのですが本当に泳げるのかと素朴な疑問が浮かび上がってきます。

波が打ち寄せる千畳敷海岸

どこまでも続いていそうな岩の畳です。千畳敷の名もうなずけます。

遠方まで続く自然に作られた石の畳

太宰治の小説「津軽」で描写されています。

太宰治生誕記念碑

このあたりは西の海岸ですので夕日の名所でもあります。

海岸にせり出た奇石

様々に突起した独特な岩が見られます。自然の大きな力を感じますね。

自然に削られた大きな岩

日本は地震に苦しまされてきた歴史が悲しいことは事実ですが、その地震で形作られてきた美しい雄大な自然があることもまた事実で、その恵みを受けて循環し、すべて受け入れて現在の私達が存在するのだなあと深く感じました。

道の駅ふかうら「かそせいか焼き村」

千畳敷海岸から、ほど近い場所にイカ焼き村があります。このイカの看板が目印です。目の前の海で捕れた新鮮な海産物とそれを使ったお惣菜に新鮮な野菜や特産物がずらりと並んでいます。

店先の屋台では生干し焼きイカを販売していてマヨネーズがサービスされるそうな。

それはいっとかないと!です。

イカ焼き村の看板

イカ焼き村の、のぼり旗がはためいています。

いか焼き村全体

ここですね!焼きイカマヨネーズは!!

イカ焼き 店舗

確かにマヨネーズの小袋は1パックに着き1袋サービスとあります。

2袋目以降は50円です・・・。イカも4月半ばから100円値上げなのですね。

値上げの波が押し寄せています・・。でも巨大なイカだったので高いとは思いません。

焼きイカメニュー

注文しました。お店の方が、ものすごいおっきなイカを後ろからどんと焼き網へのせました。

じわじわと焼けてきて香りがあがり、超美味しそうです。

網の上で焼ける大きなイカ

いただきます〜。見たまんまで美味しいです。これは完全にビールですが車で旅の途中ですので我慢します。

そしてこの施設にお酒類はもともと販売していません。

イカ焼きとマヨネーズ
いか焼き村店内

新鮮そうな海産物も沢山おいてあります。

充実の食堂メニューですので白神山地に入る前の腹ごしらえが出来ますね。

食堂メニュー

このお惣菜がバリエーションに富んでいて良かったです。

購入して白神山地で食べるつもりだったのですが雨も降ってきてしまったので、結局ホテルに持ち帰って晩ごはんに食べることになりました。

たこ飯が美味しかったです。

エゴ天(寒天の原料であるテングサと同じ紅葉類の海藻エゴ草を煮てゼラチン状になったものを固めたもの。

コンニャクのようなもの。)が沢山売られていました。

地域特産品なのですね。酢味噌やわさび醤油などで食べるのが一般的だそうです。

青森らしくりんごジュースと白神山地のお水があります。

飲み物をリュックに詰めていざ、でかけましょう。

結びに

二泊三日、秋田の大館能代空港からはじまり、今回は十和田→西海岸の深浦町→白神山地十二湖→岩木山→弘前を巡る旅でしたが、もちろん行きたい場所は数え切れないですし、何度も訪れたいところも沢山あります。

秋田・青森観光を満喫できる大館能代空港の魅力とアクセス

津軽・弘前の最強パワースポット岩木山神社参拝記

ほんの一部のみをご紹介しましたが、これからも足を運んで東北の魅力を少しでも伝えていけたらなあと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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