この記事では、ユナイテッド航空・マイレージプラスのマイルを使って超お得なANA国内線の特典航空券を予約した経緯をまとめています。
ユナイテッド航空のマイルを特典航空券に利用することにスポットをあてて、メリット・デメリットをわかりやすく解説、国内周遊の裏技も公開します。
目次
- ユナイテッド航空のマイルを使ってANA国内線の特典航空券が発券できる!
- マイレージプラス(MileagePlus)
- ユナイテッドのマイルでANA国内線特典航空券を予約するのが断然お得?
- ユナイテッド航空のマイルで特典航空券を予約するメリット
- ユナイテッド航空のマイルを貯めて特典航空券を予約するデメリット
- ANAマイルでの国内線特典航空券
- ユナイテッドのマイルでANA国内線特典航空券を実際に予約してみた!
- 複数都市をめぐり国内を旅する裏技
- ユナイテッドのマイルでANAのプレミアムクラスは予約できる?
- ユナイテッド航空のマイルはどうやって貯めるの?
- まとめ
ユナイテッド航空のマイルを使ってANA国内線の特典航空券が発券できる!
ANAはユナイテッド航空と同じ、スターアライアンスに加盟しています。
したがってユナイテッド航空のマイルで、「ANA国内線」の特典航空券が発券できます。
スターアライアンスとは
26の航空会社と、独自提携の航空会社も加わる世界最大のネットワーク。
システムやマイレージプログラムを統合して顧客サービスの向上を目指しています。
マイレージプラス(MileagePlus)
「マイレージプラス」は、ユナイテッド航空が提供するマイレージサービスです。
ユナイテッド航空は世界最大規模の就航地数を誇っています。
アメリカの航空会社と聞くと、馴染みがなく、マイルなんて貯められないのでは?と心配になるかもしれません。
そのあたりは、ANAとの提携もありますので、ユナイテッド航空の「マイレージプラス」は日本でも使いやすいと感じます。
貯めたマイルは、ユナイテッド航空の特典航空券だけではなく、スターアライアンス加盟航空会社および提携航空会社の特典航空券に交換することができます。
ユナイテッドのマイルでANA国内線特典航空券を予約するのが断然お得?
ユナイテッドでは、ANAの国内線特典航空券を搭乗日の330日前から予約できます。
オフシーズンでなければ、なんとANAの会員より安く早く予約ができちゃいます。
マイル数も、ANA便の航空券なのに、ANAの公式サイトから直接予約するよりもお得です。
ユナイテッド航空のマイルで特典航空券を予約するメリット
11のメリットがありますので説明していきたいと思います。
1.ANAマイレージクラブ会員よりも早く、国内線特典航空券の予約ができる!
ユナイテッド航空からだと、ANAの正会員よりも早く国内線特典航空券を予約できます。
その上、ANAの上級会員の中でも一番早期に予約が開始されるダイヤモンド会員よりも、早く予約することができます。
場合によっては座席もいち早く指定できます。
これってすごくないですか?
激戦と思われる期間や航路の特典航空券も、予約できる可能性が上がります。
2.国内線特典航空券のシーズンチャートが無い
通常ANAや日系の航空会社は、特典航空券のシーズンチャートというものがあります。
シーズンチャートは時期、【(L)ローシーズン・(R)レギュラーシーズン・(H)ハイシーズン】距離などにより必要マイルが細かく定められています。
ところが、ユナイテッド航空にはそのシーズンチャートがありません。
混んでいる時期に利用できれば、お得ということになります。
♦必要マイル数の基準は、距離「800マイル以下」、「801マイル以上」の2点のみ
800マイルは約1,287kmです。
例えば羽田発ですと、九州から北海道まですべて5,500マイル(片道)で行けてしまいます。
沖縄・宮古・石垣方面だけは8,800マイル(片道)となります。
東京を起点にすると、距離的には北海道や九州が一番お得度がありますね!
必要マイル数(片道の場合。往復は2倍になります。)
距離 | 出発21日以上前 | 出発20日以内~当日 |
---|---|---|
800マイル以内 | 5,500 | 6,000 |
801マイル以上 | 8,800(往復割引は8,000) | 9,600 |
♦時期によってはANAマイルよりもお得に発券できる!
ANAから予約する場合の必要マイルはホームページをご参照ください。
マイルのシーズンチャートが無いということは、ANAのハイシーズンに予約するのが、お得度としては最強です。
国際便ですと、また話は変わってきます。
ユナイテッド航空の場合、国際便は時期に応じてのマイル変動性となりますので、ANA便の方が安くなる場合があります。
その際はANA便での予約が有効です。
※デメリットで後述します。
3.乗り継ぎ2回までマイル数は変わらない!
2回まで乗り継ぎがタダなので、遠回り路線もおすすめです。
直行便と経由便(システムで自動表示)の両方が選べます。(羽田から鹿児島へ行きたい場合、沖縄経由など)
直行便が満席の場合や、連休中など取りづらい期間も予約できる確率が上がります。
実は、ユナイテッドのマイルを利用したANA国内線特典航空券は国際線あつかいのチケットとなるのでこの様なことが可能になるのです。
(ANAのマイレージ番号を登録すると国際線の予約画面から座席指定や変更ができるようになります。)
4.マイルの有効期限が無い!
他社で良くある3年といった有効期限がユナイテッドではありませんので、マイルを貯めやすいです。
こつこつ貯めてビジネスクラスで海外旅行など、夢がふくらみます。
5.燃油サーチャージが無い!
海外旅行に行くと通常かかってくる燃油サーチャージはありません。
これもかなりメリットが大きいですね。
※空港施設利用料はかかります。
6.当日予約ができる!
当日でも予約可能なのは大きなメリットです。
ANA便の場合、申込み最終受付期限は第一区間出発の96時間前までになります。
7.片道発券が可能!
国内便、国際便ともに可能です。
8.親族でなくても特典航空券を使える!
2親等以内などの制限は特にありませんので誰でもつかう事ができます。
したがって家族以外の友人や知人にマイルをプレゼントなんてことも可能です。
9.特典航空券の変更手数料、キャンセル手数料が無い
2023年1月から変更・キャンセル手数料がなくなりました。
ANA便では払戻手数料マイルが3,000マイルかかってしまいますので、これも有り難いサービスですね。
ただし、コールセンターでの発券手数料は25ドルかかりますのでご注意ください。
10.マイル購入が可能
ユナイテッド航空はマイルの購入が可能です。
足りないマイルを補うことが出来ますので便利です。
ただマイルの購入は高額になることがありますので、割引キャンペーンなどを利用して手に入れることをおすすめします。
11.【おまけ】貯まったマイルはホテル宿泊でも利用可能
ユナイテッド航空と提携しているホテル宿泊などに利用することができます。
マイレージプラスの会員IDでログインして予約します。
数え上げても、メリットがありまくりですね。
ユナイテッド航空のマイルを貯めて特典航空券を予約するデメリット
デメリットを2つ説明します。
1.国際線の中〜長距離便では必要マイルが多い
国際線中距離から長距離の場合、必要マイルが跳ね上がります。
ユナイテッド航空の必要マイル数は需要による変動制ですので、ANAよりも多めのマイルが設定されている場合があります。
近々のハワイ行き特典航空券を例にします。
ANA便ハワイ特典航空券の必要マイル数(エコノミークラス)
(L)ローシーズン35000マイル、(R)レギュラーシーズン40000マイル、(H)ハイシーズンで43000マイルです。
これに加えてANAにはサーチャージが、かかります。
ユナイテッド便ハワイ特典航空券の必要マイル数(エコノミークラス)
必要マイルは常時変動しますのではっきりと言えませんが、7月初旬日本発便で往復55,000マイル〜92,500マイルとなっていました。
中々なバブル感です。
現在は日系エアラインのサーチャージが高いので(ハワイ往復31,100円: 2023年1月31日まで発券分)どう考えるかというところもあります。
以上のように、中距離以上の海外旅行にユナイテッド航空のマイルを利用するのはおすすめではありません。
2.国際線特典航空券予約開始日が遅い
ユナイテッドの国際線特典航空券予約開始日330日前と遅いです。
それに対して、ANAのマイレージ(国際線)は予約開始日が復路搭乗日の355日前です。
ANAのほうが25日早いですね。
国際線の特典航空券、特にビジネスクラスなどの設定席数は少ないので予約開始日当日に無くなってしまうことも多いです。
ユナイテッドでANA国内線特典航空券を予約する時には、早い!と嬉しかったのですが、海外だと逆の結果に。
ANAマイルでの国内線特典航空券
運航ダイヤ期間ごとの一斉予約開始後から搭乗前日までの年2回、運航期間に応じて一斉発売になります。
人気の路線や、時間帯は即日売り切れてしまう可能性があります。
発売時期(夏)
10月の最終日曜日~翌年3月の最終日曜日の直前の土曜日まで搭乗分。
例年8月下旬頃発売予定。
発売時期(冬)
3月の最終日曜日~10月の最終日曜日の直前の土曜日まで搭乗分。
そして2023年3月から10月搭乗分申し込みで例えますと、
- ダイヤモンド会員は1月24日の9:30予約スタート
- プラチナ、ブロンズ、SFC会員は1月24日11:00予約スタート
- ANAカード会員、ANAマイレージクラブモバイルプラス会員は1月25日13:00予約スタート
- 一般会員は1月26日15:00から予約スタート
このように会員のランク別で予約申し込みスタートの日時が、わかれています。
ところが、ユナイテッド航空のマイレージプラスを使い申しむと1月24日以前、まだANAで発券出来ないはずの国内線特典航空券の申し込みが、いち早く可能なのです。
上位会員達をぶっちぎって予約開始することができるのです。
この場合ユナイテッド航空は国際便扱いになるのでこのようなフライングが可能となっています。
GWやお盆の特典航空券も、いち早くおさえられることが大きな強みですね。
ユナイテッドのマイルでANA国内線特典航空券を実際に予約してみた!
Ettyyは、どうしても宮古島のマンゴーを食べたいんや〜!
ということで2023年7月出発の羽田から宮古行きのチケットを手に入れるべく、チャレンジしてみました。
特選宮古牛と宮古島マンゴーづくしの旅はこちらです。
羽田から宮古の特典航空券を無事に予約
ユナイテッド航空マイレージプラスの公式ホームページから羽田⇒宮古のANA特典航空券をねらいます。
人気の日時は直行便の特典航空券の空席が無い場合があります。
ダイヤモンド会員の予約受け付けが1月24日9:30からです。
あわてて23日の夜に予約を入れたのですが・・・。
お目当ての7月に、羽田から宮古までのANA特典航空券を無事予約することに成功!
なお、予約の際、(忘れずに)ANAのマイレージ番号を登録すると、ANAのWEBサイトからの予約確認および変更が可能となります。
利用マイル内訳
往路8,800マイルと復路8,000マイル(往復割引)で一人あたり16,500マイル✕2名分で合計33,600マイル。
ANA便での特典航空券ですと、レギュラーシーズンの必要マイルが往復20,000マイル、2名分で合計40,000マイル必要ですので6,400マイルもお得になりました。
7月、8月の週末は、宮古島への特典航空券の予約すら難しいので、うれしいです!
予約時は直行便のほか、羽田から那覇を経由し宮古への選択肢も表示されました。
時間に余裕があればそれも悪くなかったのですが結局、今回の旅は直行便に決定しました。
複数都市をめぐり国内を旅する裏技
羽田から宮古への特典航空券を予約する際、「乗継便」を指定すると、羽田⇒伊丹⇒宮古や、羽田⇒福岡⇒那覇⇒宮古などの経路が選択できました。
このように、さまざまなルートが空席状況にもよりますが、表示されます。
マイレージプラス(ユナイテッドのマイル)から予約の場合、3区間まで同一区間として旅程を組むことが出来るのです。
その際に必要マイルは変わりません。
※24時間以内の、乗り継ぎに限ります。
これなら、乗り継ぎ時間を利用してそれぞれの都市で観光を楽しむこともできますね。
ただし空港利用料(数百円)が空港をまたぐ数だけ、かかりますのでご注意を。
※ANA便をつかうと2区間以上の旅程では追加マイルが必要になります。もしくはそもそも画面に表示されません。
時間さえ許せばこういったルートの選択も、旅の楽しみです。
早く目的地に到着したい方はこの限りではありません。
たったの5500マイル〜複数都市へ旅行できる
通常のANA便だと羽田から直行便がない都市でも、ユナイテッドのマイルなら、片道たった5,500マイルでめぐることが可能です。
参考ルート
朝8:30に羽田空港を出発、11:10に沖縄へ到着(沖縄観光を夜まで楽しむ)⇒19:05福岡へ移動、20:45着(1泊)⇒07:40福岡から08:20福江空港到着(五島列島を観光)
といった旅プランも可能です。
帰りの便はまた好きなルートで設定します。
経路は100件以上の選択肢が表示される場合もあります。
周遊したい都市にチェックを入れて乗り継ぎ便の設定を絞り込む事もできます。
興味のある方は検索してみてくださいね!
ユナイテッドのマイルでANAのプレミアムクラスは予約できる?
ユナイテッドマイルをつかってのANA国内線プレミアムクラスは予約できません。
理由は、ユナイテッド航空のマイルを使った特典航空券は「国際線航空券」というあつかいになるためです。
したがってANAマイレージクラブ会員限定の搭乗2日前のアップグレード予約は対象外です。
もちろん、搭乗日当日に空席がある場合はアップグレードが可能です!
ANAプレミアムクラスの乗り心地や、アップグレードについてはこちらの記事に詳しくご紹介しています。
ユナイテッド航空のマイルはどうやって貯めるの?
ユナイテッド航空と提携しているクレジットカード「マイレージプラスカード」などで貯めることができます。
飛行機に搭乗しなくても、普段の買い物をすることによりマイルが貯まります。
- 提携クレジットカード(クレディセゾン、JCB、UC、三菱UFJ)
- ポイントをユナイテッドマイル交換できるクレジットカード
(ダイナースクラブ、マリオットアメックス)
クレディセゾンの「MileagePlusセゾンカード」は、ゴールドカードでない通常カードでも「マイルアップメンバーズ」に登録すると、100円=1.5マイルで貯められます。
ANAの国内線特典航空券をお得に利用できるため、国内旅行中心の人はマイレージプラスのカードをメインカードで運用するのもおすすめです。
現在「MileagePlusセゾンカード」入会を検討しているので、それについてのレビューは、また別でまとめたいと思います。
まとめ
ANAのマイルは利用しているクレジットカードのポイントを移行して貯めています。
ある年、ルールの改変でマイルの移行制限額が半分になってしまいました。
やむなく残りのポイントをユナイテッド航空とデルタ航空に分けて移しました。
ユナイテッド航空で貯まったマイルは国際便に利用するつもりでしたが、かなり割高になってしまいます。
そこでマイルの使い道を調べたところ、結局ANAの国内便特典航空券で使うのが、かなりお得!という考えにいたりました。
皆様の快適な旅に向けて1つの参考となれば嬉しいです。