
ANAのプレミアムクラス搭乗レビューです。
羽田から伊丹へのボーイング767-300およびボーイング787-800のプレミアムクラスの仕様、食事、サービスなどをレポートします。
前年度にかなり沖縄方面を往復してたまっていたANAのアップグレードポイントを利用しました。
お得にアップグレードする方法とコツも合わせてご紹介します!
鹿児島から羽田へのANAプレミアムクラス搭乗記はこちらの記事をご覧ください。
目次
- ANA国内便プレミアムクラス
- お得にアップグレードする方法
- アップグレードを狙うためのコツ
- ANAプレミアムチェックインへ
- ANAプレミアムラウンジ(羽田空港・国内便)
- ボーイング767-300(76P)搭乗記
- ボーイング787ー800(78M)搭乗記
- 結びに
ANA国内便プレミアムクラス
プレミアムクラスはいわゆる国内線のビジネスクラス。シートは広々していて、食事やお酒を含むサービスを受けられます。
USBポートなどのシート設備や、高性能ヘッドフォンなどのアメニティがあり快適な空の旅を過ごせます。
優先手続き
専用カウンターでのチェックインが可能で、一般のレーンは混雑していても、専用の保安検査場(一部空港のみ)を利用できるので、かなり時間の節約になります。
手荷物は優先的に出てきますので到着してすぐに行動したい時など、ありがたいサービスです。
40kgまで預け入れ可能です。
お得にアップグレードする方法
国内線であれば出発2日前〜20分前までにプレミアムクラスの空席がある場合、アップグレードの申込みができます。
プレミアムクラスは正規料金が高いので、アップグレードできればかなりおトクに搭乗できます。
競争率はかなり高いですがチャレンジする価値はありますね。
アップグレードの方法は2つあります。
追加料金を支払う
事前アップグレード料金 (搭乗日2日前~ 搭乗日前日)
料金は路線によって異なり、およそ5000円〜14000円です。
アップグレードポイントを利用する
ポイントを支払うことで、空席があればエコノミーからプレミアムクラスへのアップグレードが可能です。
4ポイントで1回分のアップグレードが可能です。
アップグレードポイントとは
「プレミアムメンバー」へ前年度搭乗実績により与えられるポイントです。
◆プレミアムメンバーとは
一定数の搭乗があるANAマイレージクラブ会員(ダイヤモンド、プラチナ、ブロンズ、スーパーフライヤーズ)のことです。
◆国内線ラウンジ入室にも利用できる
ポイント利用で国内線ラウンジへ入室できます。
アップグレードを狙うためのコツ
プレミアムクラスのアップグレードは格安のため、狙う人が多くかなり難関です。
また2日前を待たず正規料金で満席になってしまうことも多いです。
少しでも確率を上げるためのコツは大きく2点あります。
プレミアムクラスの空席が多く空いている日時の便を選ぶ
まず1つ目は当然ですが、プレミアムクラスのある路線を選び、空席が多く空いている日時の便を選ぶことです。(AirDoやソラシドとの共同運航便では設定がないので注意してください。)
また、早朝便など空いている時間帯を選べば比較的アップグレードし易いです。
そして、飛行時間が長い路線ほどお得度が高いので、短い路線が取りやすい傾向です。
なお今回利用した東京↔伊丹便は飛行時間が約1時間10分と短いです。
国内便の国際線機材を選ぶ
ANA便の飛行機を予約する際、国際線仕様の機体を選ぶと、ビジネスクラスの座席数が多くなるためアップグレード出来るチャンスが上がります。
国内線仕様より広い座席で快適に飛行機の旅を送れるポイントになります。
※ただし機内Wi-Fiが国際仕様のため使えないのでご注意下さい。
予約画面にある機体番号と記号で国内線仕様なのか、国際線仕様なのか見分けが付きます。
※あくまで予約時に提示されますので直前に機材変更になることがあります。
ボーイング787-8の場合
B787-8の表記は国内線仕様のPと国際線仕様のMに分かれます。
78MはB787の国際線仕様機を国内線へ導入されたものです。
- 78P(国内線仕様/プレミアムクラス座席12席)
- 78M(国際線仕様/ビジネスクラス=プレミアムクラス座席42席)
国内線仕様の機体はプレミアムクラスの座席が少ないのでアップグレード出来る可能性も低いです。
ボーイング787-9の場合
B787-9の表記は国内線仕様の789と国際線仕様の78Gに分かれます。
- 789(国内線仕様/プレミアムクラス座席18席)
- 78G(国際線仕様/ビジネスクラス=プレミアムクラス座席28席)
※福岡路線などに使われています。
ボーイング777の場合
B777は機種が多いのですが、表記は国内線仕様の772、722、773と国際線仕様の77Wに分かれます。
77Wは国際線仕様のスタッガードなのですが最近は一部の千歳便で就航していたようです。
(最近はあまり飛んでいないようです。)
※スタッガードとは180度水平に倒れるフルフラットシートを前後で「互い違い」の形でレイアウトしている快適な座席設定です。
- 772・722・773(国内線仕様/プレミアムクラス座席21〜28席)
- 77W(国際線仕様/ファースト8席、ビジネスクラス68席=どちらもプレミアムクラス)
※福岡路線などに使われていたようです。
ボーイング767-300の場合
B767-300の表記は国内線仕様の76Pと国際線仕様の76Eに分かれます。
- 76P(国内線仕様/プレミアムクラス10席)
- 76E(国際線仕様/ビジネスクラス=プレミアムクラス35席)
※千歳、伊丹、広島、那覇線などに見られます。
※2022年12月現在の情報です。いずれにせよ国際線の需要が戻れば国際線機材も、元に戻される傾向ですので国内線に利用される機体は今後減ることも考えられます。
ANAプレミアムチェックインへ
写真はANAの優先チェックインカウンターです。
羽田空港第2ターミナル の2階、出発ロビー北側の⑬番および南側の㊴番の2ヵ所にあります。
⑬番はそのままANAラウンジへ直結しています。
一般のチェックインカウンターよりも空いているのでスムーズに手続きを済ませられます。
保安検査も同様に専用レーンがあります。


ANAプレミアムラウンジ(羽田空港・国内便)
プレミアムクラス利用者やプレミアムメンバーはANAラウンジを利用できます。
(2022年1月から一部ラウンジは一般利用者の方でも有料で利用できるようになったようです。)
ラウンジ内では各種飲み物のサービス他、無線LANサービスが利用でき快適に待ち時間を過ごせます。
ANAラウンジ受付カウンター
広々とした明るいカウンターです。
この他1ランク上のANAスイートラウンジというのもありますが、プレミアムクラスでは入室出来ませんので注意です。

ANAラウンジ・ドリンクし
紙おしぼり、紅茶パック、このミックスおつまみは食べ始めると止まらないので楽しみにしているANAラウンジユーザーも多いのではないでしょうか。

エスプレッソマシーン、ソフトドリンクなどは充実しています。

お酒類提供はコロナ渦で一時停止されていました。
以前よりは縮小されたものの、ウィスキーや焼酎、生ビールが復活しています。

Ettyyはこの青汁とトマトジュースをミックスして飲んで、朝からヘルシー感を出します。
(ミックスしても味自体は良くありませんので注意!)

野菜ジュース、牛乳、トマトジュースは冷蔵庫に。

ANAラウンジ・座席
白とベージュを基調とした明るいラウンジです。
全面駐機場に向いた窓から朝日が差し込むのが良いですね。

早朝なのでまだお客さんは少ないです。

搭乗口へ
伊丹便はラウンジから近いところに搭乗口が設定されていることが多いのですが、他の地方便ですとゲートが遠い場合があります。
サテライトのゲートですと、さらに移動に時間がかかります。
居心地が良いのでゆっくりしすぎないように注意です。

ボーイング767-300(76P)搭乗記

座席は2列目のKです。
富士山が見えるように右側の窓際を指定しました。

座席シート
革張りの豪華なシートです。
シートピッチ(自分の座る席と、前の席との間の縦の幅)は約127cmです。
通常エコノミー座席のシートピッチが79cmですのでかなり違いがあります。
パーソナルライトとUSBポート付きです。
Wi-Fiサービスはあり。
離陸の約5分後から着陸の約5分前まで利用できます。

靴ベラ付きのスリッパ。
毛布が必要な場合CAさんにお願いします。
新型コロナウイルス防止の観点から基本的にエコノミークラスには毛布の配布がありません。

シートモニターはありませんが、足元は余裕の広さ。

手動でのリクライニングが出来ます。

空の上からの景色、富士山も
羽田空港と、しばしお別れです。

晴れ渡っています。
こんなにはっきりと富士山が見られたのは久しぶりです。

前方の席だと翼やエンジンが視界を邪魔しませんし、音も静かです。
飛行機が傾く時も迫力があります。

食事
10:59までの出発便は朝食になります。
11:00〜13:29分は昼食、13:30〜16:59の出発便は軽食、17:00以降は夕食となります。
夕食ですともう少しボリュームも増えます。
お水は富山県黒部のまろやか天然水です。
(お酒もあります。)

朝食メニュー
左上から豚しゃぶサンド、デザートはキャラメルプリンのアーモンドクリームソース。
右上は野菜寄せとツナソース豆のサラダ。
左下、グリルチキンと中華春雨サラダ。
右下は人参ジュリアンとターキーハムのサンドイッチ。
茅の舎スープを使用したほうれん草と玉子、ベーコン風味のスープ。
パンも以外と柔らかいですし、お弁当でも味が落ちないよう、栄養バランスも考えられて作ってあるなあと感じます。
カロリーは403kcalです。
朝の4時から活動しているのでお腹が減ります。
食後にはコーヒーを頂きました。

あっという間に伊丹空港到着です!
プレミアムクラスだと快適すぎて時間が短く感じます。


ボーイング787ー800(78M)搭乗記
帰省のため、朝一番の羽田から伊丹行きに乗り込みました。
こちらは国際線仕様の機体です。
つねづね料金が安い早朝便を利用することが多いです。
まだ夜が明けきらない頃に行動しました。

座席シート
自動ボタンでのリクライニングで足元は広々。
思いっきり伸ばしても前の席に届きません。
シートピッチは約145cmと、かなり広くなっています。

アルコール除菌用のウェットティッシュが配られます。
この機体のシートリクライニングは電動です。

モニターを操作するリモコンは取り外し出来ますし、まさに国際線仕様ですね。

食事
早朝の便となりますので朝食サービスが始まります。
先に飲み物から注文します。
お酒もありますが、朝にふさわしくオレンジジュースをオーダーしました。
ANAはペットボトルでお水を貰えるのがありがたいです。
空の上でいただく食事は何でも美味しく思えます。
朝食メニュー
左上はスモークダックとカブのムース。
右上はパストラミビーフのシューサンド。
左下、ジャーマンポテトと野菜のサンドイッチ。
右下は生ハムと玉子サラダ。
茅の舎出汁を使ったカボチャ、舞茸、トマトのスープ。
デザートはぶどうゼリーマスカットソース。
カロリーは表記してあり、334kcalです。
アレルギー物質28項目はBOX貼り付けのラベルに記載されてあります。

機内からの景色
この時は羽田を飛び立つ時から厚く雲がたちこめていて、カメラを準備していたものの、富士山は見えなかったのです。
大阪に着くころに、辺りは晴れ渡りました。
東と西でこんなにもお天気って違うんですね。

飛行機のダンボールクラフト貯金箱と搭乗証明書
朝一番の出社に向けたビジネスマンの多い機内。
ほとんどの人がウトウトとしているのに、喜々としてずっと窓を眺めて写真を撮っている姿にCAさんよりお心遣いのお子様用ダンボールクラフトと搭乗証明書をもらいました!!
単純に嬉しいです!
対象年齢は3才以上なのでじゅうぶん大丈夫でしょう。
持ち帰って遊びたいと思います。
搭乗証明書なるものは、初めてもらいましたが、嬉しいものですね。

食事時間にCAさんと、「今日は富士山が見えませんでしたね〜。」
なんて会話をしていたんですけど、最後に別のCAさんから
「本日は富士山が見えず申し訳ありませんでした。」
と、この絵葉書をいただきました。
(富士山が見えないのはCAさんのせいでも何でも無いですのに・・・。
逆に気を遣わせてしまい、申し訳ありません。)
実家から自宅へでも出してみたいと思います。
ANAのCAの皆さん、お心遣い、ありがとうございました。

羽田空港は港湾地帯、成田は自然の中を飛行しますが、伊丹空港は建物が密集した街中スレスレを飛んで着陸するのでいつも驚かされます。

結びに
ANAプレミアムクラスのレビューとお得にアップグレードのコツをご紹介しました。
快適な空の旅に向けて少しでも参考になれば嬉しいです!
今日もご覧いただいてありがとうございました!
こちらの記事もよろしければご覧ください。