水上飛行機トランス・モルディビアン・エアウェイズ搭乗記

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トランス・モルディビアン・エアラインズのターミナル内、海の上の飛行機駐機場

モルディブのマレ国際空港からそれぞれのリゾートを結ぶ、トランス・モルディビアン・エアウェイズ(TMA)の搭乗記です。低空を飛ぶ飛行機の上から青い海と島々を見下ろすのは、どんなアトラクションよりも迫力でした。2022年9月に出来上がったチェックインの最新ラウンジもレポートします。

モルディブの水上飛行機

首都マレからの水上飛行機の会社はトランス・モルディビアン・エアウェイズとマンタエアー、モルディビアンSea Planeの3社が就航しています。

北マーレとと南マーレ以外の環礁の多くのリゾートはマレから水上飛行機での移動となります。

予約

旅行代理店やホテルを通じて予約するのが一般的です。

リゾートホテルを個人で予約する場合は到着の国際便の便名を聞かれるのでリゾート側に伝えてアレンジしてもらいます。

水上飛行機は利用人数によってスケジュールが決まるので出発時刻は前日の夕方までは分かりません。

Ettyyは前日夜にマレ国際空港に到着して、23時にマレのホテルにチェックインしましたが、その時に翌日の出発時刻が朝の5時だと聞かされて、「マジですか?!」となりました。(結果的には空の上からとってもキレイな朝日を眺めることが出来て、1日も有効に使えましたのでとてもラッキーでした。)

料金(相場)

水上飛行機の料金はかなり高額になります。(往復$360〜$1,000)※シーズンやホテルにより異なります。

料金はリゾートのランクや距離、季節によって変動します。水上飛行機が一番早い方法になりますが費用をおさえたい場合は一番近いローカル島まで国内線で移動し、そこからボートでの移動という手段もあります。

運行時間

水上飛行機は、日の出から日の入りまでしか運行しませんので15時以降に国際便で到着した場合、マレのホテルで1泊し、翌朝水上飛行機での移動というのが通常です。

Ettyyはスリランカ航空の成田発朝便を利用しましたので、11時間のフライトを経て夜にマレ到着となりました。

マレでのホテルの宿泊記事はこちらです。

雨季の水上飛行機

モルディブでは雨季・乾季に関わらず運悪く悪天候に当たってしまい、飛行機が欠航や遅延して大きく予定が変更になってしまうことも考えられます。島国モルディブの交通機関は天候の影響をすぐに受けてしまいます。実際、交通手段の遅延・キャンセルは頻繁におこります。これも安全を考慮しての判断なので仕方がないことと納得して、そういったリスクも折り込み、日程はあらかじめ余裕をもって組んでおくことをおすすめします。

飛行機遅延などに備え、保険に加入しておくというのも大切かもしれません。

早朝のマレ国際空港へ

前日マレに着いた後は空港から車で10分程のサマンホスト・フルマーレ(Samann Host)で1泊お世話になりました。こちらは日本人の利用者も多く、スタッフは温かく親切で、サービスもとても良かったです。早朝にも関わらずスタッフ手作りのサンドイッチの朝ごはんを頂き、ホテルスタッフの送迎でマレ国際空港に到着しました。

早朝5時半、空港に到着しチェックインすることとなりました。

マレ国際空港

チェックイン

トランス・モルディビアン・エアラインズのチェックインカウンターです。

空港は大きくないので迷うことは無いと思います。

利用させてもらった旅行代理店、STワールドと提携しているマレのホテルスタッフの方が現地語でチェックインまで済ませてスーツケースも預け入れしてくれましたのでとてもスムーズでした。あとは手荷物を自身で預け入れするだけです。

沢山人が並んでいたのですが左端から優先チェックインさせていただいたので待ち時間はありませんでした。久々にいたれり尽くせりの旅でした。

赤い表示のトランス・モルディビアン・エアウェイズのチェックインカウンター

トランス・モルディビアン・エアウェイズのフライトマップです。

トランス・モルディビアン・エアウェイズのフライトマップ

荷物の重さ制限

スーツケースは1人20kgまで、手荷物は5kg以内です。2人ならどちらかが重量オーバーしていても合算で10kg越えていなければOKです。横幅33cm、縦28cm、奥行き20cmまで大丈夫です。巨大な荷物ではありませんでしたので、この時は重さのみでカバンのサイズは厳密には計られませんでした。

チェックインカウンターに表示されている手荷物の重さ制限の図

手荷物の重量にオッケーが出たのでほっとしました。ボーディングパスを受け取ります。

ボーディングパス2枚

ターミナルへ

専用ターミナルへの送迎バスに乗り込みます。早朝でしたがバスはほぼ満席でした。現地の方が多いように思われました。

ターミナルへの送迎シャトル

この空港は2022年9月半ばに出来上がったばかりのターミナルですので真新しいです。

出来たばかりの新しいターミナル入口

2階のチェックインカウンターとラウンジに案内されます。朝一番ですのでまだ人はまばらです。

明るいターミナルのイントランスホール

専用ラウンジ

ぴかぴかの広々としたラウンジです。カウンターでチケットを提示してチェックインを済ませたら後は呼び出しのアナウンスがあるまで自由時間です。

白いソファの並んだ2階チェックインラウンジ

朝早いのでお客さんは、まだ少ないです。

白を基調とした展望デッキへと続く広いラウンジ

ちょっとしたスナックやケーキ、サラダなど購入出来ます。

チェックインカウンターに併設されたショーケースにケーキやサラダが並ぶ

ラウンジにはモニターでチェックイン時間が表示されています。

展望デッキから海を見渡すことができます。続々と飛行機がやってきて待機しています。

気候も爽やかで気持ちよく、ここでゆっくりくつろいでコーヒーなど頂きたかったですが残念ながら時間的にそれほどの余裕はありませんでした。

朝一番の飛行機でしたので朝焼けがとっても美しく、3文どころか100ドル得した気分になりました。

続々と飛行機がスタンバイに入っています。

6時15分のフライトでしたが30分前に英語でフライト番号のアナウンスが入りました。こちらの待合室に移動して待機します。

初めての水上飛行機ですので最前列の席にぜひとも座りたいですね。そのためには1番に乗り込むのがベストなので待合室の前の座席に詰めておきます。突き当りの扉から駐機場へ案内されますので一番に飛行機へ乗り込むには、前列海側の扉のそばに座っていたほうが良いですよ。

心が踊りながらも、やまとなでしことサムライですので、あくまで品格を保ちながら待ちます。

TVモニターで緊急脱出時のビデオが流されます。

ボーディング時間になると係の方がやってきて駐機場まで案内されます。いよいよ乗り込みます!飛行機はドリームランドに向かい、一旦駐機してその後ココパームドゥニコルに向かうようです。

水上飛行機へ搭乗

飛行機が駐機してある桟橋へと係の人が案内してくれます。

本日お世話になる飛行機です。機体は8Q-MAD。

ほんの25分の旅が往復で$360ですからね。(←これでも最低価格です。)貴重な体験です。ホテルによっては倍以上の料金になることもあります。最低価格の私達が宿泊するドリームランドの送迎でも11月の乾季からは$460に値上がりします。

一番前の席を確保出来ました。コックピットが近いのでよく見えます。

小さい飛行機なのに天井までボタンがびっしり!

コックピットのナビゲーションシステムや計器が山盛りついていますが、素人には全く何のことやら分かりません。

機内はこの様な感じです。

フロントガラスごしに見える海と空の景色がとても綺麗です。

操縦席の真後ろですのでパイロットの一挙手一投足がよく観察出来ます。スタンバイして飛行機がテイクオフしていきます。

ワクワクの瞬間です。

足元はなんと裸足とビーサン!日本では考えられませんが、このラフさが南国らしくて微笑ましい。

マレからぐるりと迂回してから北西のバア環礁へと向かう25分の旅です。町並みがはっきりと見えます。ダラバンドゥの空港までのマップです。マレから北西のバア環礁へと向かいます。フライトトレーダーというアプリで飛行しているルートを確認することが出来ますよ。(飛行機の中にWi-Fiはありません。)

マレの街が一望です。

朝日を背に北西へと向かいます。

次々と青い環礁(サンゴ礁)が見えてきました。

モルディブの島々です。水上飛行機は通常約5000〜6000フィート(1500〜2000m程度)の低空を飛ぶので島々が本当によく見えます。

細かい水上コテージまでよく見えます。こちらはタージコーラルリーフリゾート&スパ(5ツ星)。

島が転々と並んでいます。バア環礁に入りました。緑のリゾートがソネバフューシ(5つ星)、その先に見えるのがエイダフューシというローカル島です。

高級リゾートを次々と通過します。北マーレ環礁の左がワン&オンリーリーティラ右がVaru by Atmosphereです。

無事スムーズな着水でした。

飛行機を降ります。

短いフライトを終えました。スーツケースはスタッフに積み下ろししてもらえます。着水するとクルーザーのお迎えが来ていて乗り込みます。あっという間でしたが、楽しいフライトでした。

さようなら、ありがとう!

帰りのフライト

水上飛行機の帰りの出発時間は、利用する前日夕方以降にしか分かりません。

理由は定期運航便では無いので利用人数により直前にスケジュールが決定されるためです。

前日の18時にホテルから知らせてもらいました。

また、水上飛行機の帰着便が朝で、日本への帰国便が夜ですとマレに到着してからの待ち時間が長時間になることもあります。

水上飛行機は様々に塗装してあり可愛いです。

結びに

雨季にも関わらずお天気は総じて快晴に恵まれました。水上飛行機は想像に違わずダイナミックで、貴重な体験となりました。出来たばかりの新しいラウンジも景色が一望で楽しめました。

今回は旅行代理店のSTW(エスティワールド)を利用させて頂き、ホテル(ドリームランド)のアレンジのおかげで水上飛行機のチケット代は考えていたよりも安く、出発時刻や手続きはスムーズで申し分のないものでした。

モルディブではこういった現地にネットワークが強い旅行代理店のパッケージサービスを上手く利用するのがより安く快適に旅行できる秘訣だと思います。

航空券は高額ですが、それに見合う体験になると思いますのでせっかくのモルディブ旅行、水上飛行機を利用してみるのがおすすめです。

ご覧いただきありがとうございました。

モルディブでのホテル宿泊の記事はこちらです。

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