熱海 來宮神社
熱海といえば首都圏から近く人気の温泉地ですが、人気観光スポットといえばこの來宮神社、ぜひ訪れたい場所の一つです。来福・縁起の神として親しまれています。樹齢二千年を越える御神木「大楠」は一周すると寿命が一年延びると言われていて、ありがた〜いパワースポットとなっています。
境内には意外にも、おしゃれなカフェや可愛い映えスポットが盛りだくさんですのでご紹介していきます。
所在地:
静岡県熱海市西山町43ー1
電話番号:
0557-82-2241
アクセス:
JR来宮駅より徒歩5分。
JR熱海駅からバスまたはタクシー。
バスを利用する場合:
熱海駅より伊豆箱根バス、十国峠行または西山循環に乗車、『來宮神社』前で下車、目の前。
ご由緒
平安初期、征夷大将軍だった坂上田村麻呂公が戦の勝利を神前で祈願し、各地に御分霊を祀ったと伝えられています。ここ熱海の來宮神社は現在、全国四十四社のキノミヤジンジャの総社として信仰を集めています。
国指定天然記念物に選定されている来宮神社のご神木は平成4年度の環境省の調査で、全国2位の巨樹の認定を受けているそうです。
この神社に祀られている神様は三柱です。
大巳貴命(オオナモチノミコト)
別名大國主命(オオクニヌシノミコト)または「大黒様」とも呼ばれる神様。この熱海の里が海、山、温泉に恵まれ、住み良いことを気に入られて住居を定められ、祀られたそうです。
五十猛命(イタケルノミコト)
国土に樹木を植えて廻り、緑豊な地を形成したと言われるありがたい神様です。
日本武命(ヤマトタケルノミコト)
景行天皇の息子であるヤマトタケルノミコトは御東征に出陣時、箱根路からこの地に軍を進めた際、産業を奨励した功績と武勲を称え祀られたと伝えられます。
地元民と旅人を護ると伝えられているこの神社は各地から旅行者が多く参拝します。「健康長寿」「心願成就」にご利益のあるお社です。
手水舎
まずは鳥居をくぐり抜けて左手の手水舎でお清めをします。コロナウイルス感染症予防のため柄杓(ひしゃく)は置かれていません。
その隣には鳥居が沢山あり、奥には來宮稲荷社が鎮座しています。京都伏見稲荷大社より迎えられました。
御神水
手水舎の隣には御神水取りと表示があります。この湧き出た清水をペットボトルなどに汲み取って持って帰る事ができます。
参集殿(授与所)
約70畳の広い御神札・御守り授与所です。
このオシャレカフェ風な授与所でお守りや御札、御朱印を購入することが出来ます。
來宮神社はお参りしておしまい、と言うわけではなく、境内ではゆっくりとした時間を楽しむ事ができます。
カフェや休憩スポットなど、地元の人にとっても憩いの場になっているように思われます。
今どきの神社のかたちは、昭和生まれには衝撃的でした・・・。
縁結びのお守り
縁結びの可愛らしいお守りもありました。來宮神社は縁結びでも知られており、良縁を求める女性にも人気を集めています。
御朱印
御朱印は本社の來宮神社、摂社の來宮辨財天、兼務社の湯前神社と3種類があります。
授与は新型コロナウイルス対策のため、書き置いた物のみとなっていました。
茶寮 報鼓(houko)
授与所に隣接してオープン・カフェ「茶寮 報鼓(houko)」があります。テラス席は広く開放的でくつろいでいる人も沢山います。
メニュー
メニューはブレンド珈琲(掘口豆使用)や熱海紅茶(橙ジャム入り)伊豆産甘酒、麦こがしおしるこ、などご当地の原材料を使用した美味しそうなものばかり。静岡みかんジュースや、ご当地サイダータピオカ、などもありました。350円から450円と価格もお手頃でした。
境内
紅葉した木の葉でハートマークが形作られています。写真撮影用のスタンドもいたるところに設置されています。このようなインスタ映えスポットが、ふんだんに用意されていて若い女性のハートをつかみますね。
御祈願インターネット予約システムも導入されていますし、SNSで積極的に発信している近代的な神社です。
神域を護る魔除けの守護獣である狛犬。こちらは口を開けていて勇ましい獅子に見えますね。
御神木
国指定天然記念物で日本最樹齢の楠。古代では神の御霊を招き入れて祀っていたと言われています。
2100年以上も、深く大地に根付いている來宮神社の御神木です。延命長寿の象徴とされています。さっそく願いを込めながら一周してみました。
祈りながら大きな幹をゆっくりと歩いてまわります。写真を見ると本当に神様が宿っているみたいにキラキラと光が差していました。
夕暮れ時から23時まで160個もの灯りでライトアップされます。草木に宿る木霊を表現しています。
來宮神社 五色の社(カフェ)
大楠の正面に向かって右手を登ったところにあるカフェ。
わらび餅や砂糖菓子の落雁(らくがん)など、お茶菓子と静岡抹茶や玄米をセットで頂けます。
麦こがしソフトクリームのメニューもあります。
「麦こがし」とは大麦や、はだか麦を炒って挽いて粉にしたものですが、聞くからにヘルシーですね。ミネラルや食物繊維が豊富で消化もよく、栄養価が高いと言われる食材です。
御祭神の五十猛命(イタケルノミコト)がこの地に鎮座した時、御神前に「麦こがし」をお供えしたという故事があるそうです。
境内には至るところに休憩処が設けられています。近所に住んでいたら良いお散歩コースにもなりそうです。
紡來の縁(つむぎのえん)
この木製の橋は「紡來の縁(つむぎのえん)」。
橋の定員は2名ですので長蛇の列が出来ていました。並んでゆっくりと順番を待ちます。
御神木を臨み、この森林が貸し切り気分で味わえてマイナスイオンをたっぷりと浴びられます。今後も様々な良いご縁にめぐまれますように。
來宮神社の名前の由来でもある「五色」とは、自然界の「木・火・土・金・水」を表しています。
暦の中でいう「五行説」に由来しています。
來宮神社ではそれらを「大楠・明かり・砂利・鉄筋・湧き水」で表現をしているそうです。
來宮神社 鳥居の結び葉(カフェ)
お参りの帰りには、カフェで一息つきました。
入り口の鳥居の隣にこの小さな可愛らしいカフェがあります。
焼きたてのお団子や名物の麦こがしソフトクリームが頂けます。
麦こがしドラ焼きアイスも捨てがたいところです。
「麦こがし落雁ソフトクリーム」と「みかん100%ジュース」を注文しました!この日はポカポカと温かい日でしたので冷たいものもさっぱりとして美味しかったです。
みかんは静岡産、麦こがしソフトは期待に違わず美味しくてほうじ茶やモカにも似たフレーバーでした。
結びに
熱海というと、どちらかというと古き良き温泉街というイメージがありますが最近ではおしゃれなカフェも増えていて昭和レトロな喫茶店やパブもあれば、現代的な人気のスィーツ店などが組み合わさり、老若男女楽しめる町並みに生まれ変わっています。
深い歴史とモダンなデザインが融合した來宮神社は、お参りだけでなく1日ゆったりと過ごせてしまうほどの癒やし空間になっていました。
熱海に行かれる際は強力なこのパワースポットにぜひとも立ち寄って、開運の旅にしてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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